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【4月6日の中国本土市場】
2016.04.06 17:32
主要指数はまちまちだった。上海市場は上海総合指数が前日比0.08％安の3050.59ポイント、A株指数が0.08％安の3192.50ポイントと、小幅ながらも5営業日ぶりに反落。一方でB株は僅差で続伸し、0.12％高の378.37ポイントだった。深セン市場はA株指数が0.54％高の2052.02ポイントと続伸したが、B株指数は小反落となり、0.42％安の1142.23ポイント。両市場の売買代金は概算で7014億元となり、前日をわずかに下回った。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しに転じ、売越額は1億1700万元に達した。
本土市場は売り買いが交錯し、上海A株は値上がり・値下がり数が拮抗。一方で深センA株の値下がり数は3割半にとどまった。全般的に高値警戒感がみられ、上海総合指数は前日終値を上値に弱含む展開。最終的に小幅安で引けた。国際通貨基金（IMF）の専務理事が世界経済の下振れリスクが強まったと発言。これもあり、主要国の株式市場はリスクオフが優勢。外部環境の悪化が上海株の地合いを重くした。
まもなく設立から1周年を迎える福建自由貿易区の関連銘柄が堅調だった。廈門国貿（600755.SS）と廈門空港（600897.SS）がストップ高となったほか、宏発科技（600885.SS）が5.49％高、福建セメント（600802.SS）が3.68％高、福建福能（600483.SS）が1.80％高。中国政府がロボット産業の発展計画を公表したことで、関連するテーマ株が堅調。瀋陽新松機器人自動化（300024.SZ）がストップ高、黄河旋風（600172.SS）が9.11％高と買われた。ディフェンシブな医薬・ヘルスケア株も物色され、哈薬グループ（600664.SS）が6.25％高、広西柳州医薬（603368.SS）が5.86％高、浙江医薬（600216.SS）が3.85％高、上海現代製薬（600420.SS）が2.89％高。
一方で世界経済減速の影響が懸念され、海運大手がさえない。中海コンテナ運輸'A'（601866.SS）が3.32％安、中国遠洋控股'A'（601919.SS）が2.32％安、中遠航運（600428.SS）が1.84％安、中海発展'A'（600026.SS）が1.57％安に沈んだ。前日買われたネット金融・ソフトウエア関連の銘柄が利益確定売りに押され、恒生電子（600570.SS）が2.74％安。債務の株式化による不良債権処理をテーマに直近堅調だった銀行セクターにも調整圧力が強まり、指数の足を引っ張った。中国民生銀行'A'（600016.SS）が1.84％安、中国農業銀行'A'（601288.SS）が0.93％安、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.69％安。
B株市場は値上がり・値下がり数が拮抗。上海B株ではソフト大手の上海宝信ソフト（900926.SS）が2.58％高と堅調で、指数の上昇に寄与した。一方の深センB株では自動車大手の長安汽車（200625.SZ）が3.90％安。地元政府からの補助金受領を明らかにしたが、材料視されずに指数の足を引っ張った。（中国部・畦田）
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