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【4月11日の香港市場】

2016.04.11 17:57

 主要指数はいずれも続伸した。ハンセン指数は前日比0.34%高の2万440.81ポイント、レッドチップ指数は0.69%高の3725.82ポイントと、いずれも小幅に4営業日連続で上昇。H株指数は続伸し、1.17%高の8807.06ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約3%減少し、概算で582億9500万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は5億9600万元の買い越しだった。

 世界銀行が世界経済の成長見通しを引き下げ、国際金融公社(IIF)も新興国からの資金流出が継続するとの見通しを明らかにした。新興国を中心とする世界経済の先行き不透明感は強く、週明けの香港市場では主要指数が小安く寄り付いた。もっとも、上海A株の上昇に追随し、前場半ばに上げ幅を拡大。ハンセン指数は節目の2万500ポイントを回復した。中国の3月の物価統計が発表され、生産者物価指数(PPI)は前年同月比で下落率が縮小。前月比ではプラスに転じた。約4年も続くPPIの下落に一定の下げ止まり感がみられたことが好感された。ただ、後場に入ると上値が重くなり、ハンセン、レッドチップの両指数は一時的にマイナス圏に沈む場面もみられた。H株指数はA・H重複上場銘柄の上昇に支えられ、後場も堅調に推移した。

 先週末のニューヨークWTI原油先物が大幅に反発したことを受け、石油・石炭株が上昇した。神華能源(01088.HK)が3.56%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中国海洋石油(00883.HK)が1.67%高、中国石油化工(00386.HK)が1.38%高、中国石油天然気(00857.HK)が0.61%高と、三大石油株が堅調だった。本土系不動産株の一角も上昇。華潤置地(01109.HK)は1-3月の好調な販売実績を手がかりに2.14%高。住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)も先週末に明らかにした販売成績は良好であり、4.07%高と物色された。また、前月比でプラスに転じたPPIを手がかりに、製造セクターが概ね上昇。国有企業改革の加速への思惑買いも加わり、特にA・H重複上場の政府系銘柄が堅調だった。中聯重科(01157.HK)が8.89%高、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が8.57%高、鞍鋼(00347.HK)が7.39%高、イ柴動力(02338.HK)が4.41%高など。

 一方で香港地場系銘柄の一角がさえない。地場銀大手の東亜銀行(00023.HK)が2.32%安、鉄道事業者の香港鉄路(00066.HK)が1.81%安、電力大手の電能実業(00006.HK)が1.00%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1~3位を占めた。マカオのカジノ株も売られ、銀河娯楽(00027.HK)が0.90%安、サンズチャイナ(01928.HK)が0.50%安。

 個別では中国の民営の病院経営大手である鳳凰医療(01515.HK)が急騰し、19.78%高。大規模な資産買収を経て国務院系コングロマリットの華潤集団の傘下に入る計画が明らかにされ、思惑買いが膨らんだ。(中国部・畦田)

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