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【4月18日の中国本土市場】

2016.04.18 17:21

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.44%安の3033.66ポイント、A株指数が1.44%安の3174.75ポイント、B株指数が1.05%安の376.99ポイントと続落した。深セン市場でもA株指数が続落し、1.32%安の2042.28ポイント。B株指数は4営業日ぶりに反落し、1.11%安の1139.67ポイントだった。両市場の売買代金は速報値で先週末に比べ約5%減少。概算で5571億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は6億3600万元に達した。
 
 OPEC(石油輸出国機構)は先週末に開催された会議でも増産凍結の合意に失敗。これが市場の失望感を招き、前日のニューヨークWTI原油先物は大幅に続落した。これにより世界的にリスクオフへ傾くと、週明けの本土市場もこの流れに巻き込まれた。IPO(新規公開)の増加による需給懸念なども加わり、個人投資家のマインドが低下。上海総合指数は安く寄り付くと、朝方に下げ幅を広げ、その後は3000ポイント台の前半で軟調に推移した。中国の景気回復を織り込む買いも先週で一巡しており、特段の好材料に乏しいなか、利益確定売りが活発化した。

 本土市場全体の値下がり数は2000を超えた。海洋石油工程(600583.SS)が3.08%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.99%安、中海油田服務'A'(601808.SS)が2.39%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.06%安など、産油国の生産調整の見送りが石油セクターへの大きな悪材料になった。全般的に利益確定の動きが目立った。大規模な再編計画の発表を経て先週末に急騰したIT企業の航天信息(600271.SS)だが、本日は5.64%安と反落。堅調な決算速報も材料に値上がりしていた建設会社の寧波建工(601789.SS)は5.35%安と低迷した。大型企業の中国冶金科工'A'(601618.SS)は情報開示の不備を上海証取から指摘され、2.55%安で引けた。

 一方で一部の石炭株に逆行高が目立ち、陝西黑猫焦化(601015.SS)が7.30%高、陝西煤業【売付のみ】(601225.SS)が1.87%高。永泰エナジー(600157.SS)は電力会社への出資完了を受け、ストップ高で引けた。また、建材大手の北京金隅'A'(601992.SS)は河北省唐山市政府傘下のA株企業との再編計画を手がかりに、2.85%高と堅調だった。

 B株市場はA株に連れ安。上海B株の値上がり銘柄は上海開開実業(900943.SS)の1.32%高に限られた。全般的に小幅な値動きにとどまり、値下がり1位の恒天凱馬(900953.SS)でも下落率は2.43%に過ぎなかった。深センB株の値上がりは6銘柄に達し、A株増資の計画を明らかにした山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が0.49%高で大引け。一方で自動車大手の長安汽車(200625.SZ)が4.37%安で下落率1位に沈んだ。同社は自動運転車の長距離試走の成功を明らかにしたが、材料視されずに利益確定売りに押された。(中国部・畦田)

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