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【4月28日の香港市場】

2016.04.28 18:23

 主要指数はまちまちだった。ハンセン指数は前日比0.12%高の2万1388.03ポイントと小幅に反発。H株指数は3日続伸し、0.25%高の9060.93ポイントだった。一方のレッドチップ指数は5日続落となり、0.23%安の3803.33ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約23%増加し、概算で677億6800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3億6000万元の買い越しだった。

 本日未明に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文は大方の予想通りハト派色が濃い内容になった。加えて、前回の声明にあった世界経済のリスクに関する言及が削除されたことも好感されると、ダウ平均やニューヨークWTI原油先物は上昇して取引を終了。こうした外部環境の改善を追い風に、本日の香港市場では主要指数が高くスタート。朝方は堅調に推移した。

 だが、正午過ぎ(日本時間)に日銀の追加緩和見送りのニュースが伝わると、日経平均が一気に急落。香港の主要指数もこれに引きずられ、ハンセン指数は一時400ポイント近くも下落し、マイナス圏に沈む場面もみられた。もみ合いつつも、主要指数はかろうじてプラス圏で前引け。後場はハンセン、H株の両指数が前日終値をわずかに上回る水準で一進一退だった。レッドチップ指数は小幅安でもみ合い、そのまま引けた。一部では6月の利上げも見送られる観測が出るほど、米国の金融政策をめぐっては緩和的な見方が強まっており、これが香港市場の地合いを支えた。

 FOMCの声明を受け、香港地場系の銘柄が堅調。信和置業(00083.HK)が1.79%高、長江地産(01113.HK)が1.02%高、九龍倉集団(00004.HK)が0.93%高など、大手デベロッパーが値上がりした。また、FOMCの内容は全般的に米ドルの先安感を強め、これが商品相場の先高感につながった。足元の原油高を背景に、大型石油株の中国石油天然気(00857.HK)が1.89%高、中国石油化工(00386.HK)が1.81%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位。石油エンジニアリング大手の中石化煉化工程(02386.HK)が物色され、5.62%高と好調だった。金相場の上昇観測を追い風に、霊宝黄金(03330.HK)が2.59%高、招金砿業(01818.HK)が2.40%高と、金鉱株が上昇。このほか、業績回復の期待感から鉄鋼株に買いが入った。大手の馬鞍山鋼鉄(00323.HK)は1-3月期も赤字となったものの、会社側は6月中間期での黒字転換を予想。これを材料に、7.60%高と急伸した。

 一方で香港航空大手の国泰航空(00293.HK)が4.83%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。労使問題の長期化が警戒された。また、業績の減速傾向が嫌気され、本土系保険株が軟調。1-3月期の税引き前利益が減益に転じた平安保険(02318.HK)は1.06%安で引けた。個別ではモンゴルの探鉱事業者であるモンゴリアンマイニング(00975.HK)が5.47%安。債務不履行に加え、香港証取の調査結果しだいでは売買停止のリスクがあることから、見切り売りに押された。(中国部・畦田)

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