内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【5月6日の香港市場】

2016.05.06 18:30

 主要指数はそろって大幅安。ハンセン指数は前日比1.66%安の2万109.87ポイント、H株指数は1.79%安の8471.70ポイントと、いずれも5日続落。レッドチップ指数は10日続落し、2.05%安の3567.07ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約20%増加し、概算で676億6800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は18億600万元の買い越しだった。

 日本の祝日中に、香港市場は株価の下落が続いた。4月28日に日本銀行が追加緩和を見送ったことで、外国為替市場や海外の株式市場が動揺。不安定な海外市況を背景に、H株指数は4月29日に終値で9000ポイントを割り込み、ハンセン指数も5月3日に2万1000ポイント割れとなった。いずれも4月12日以来の大台割れだった。昨日のニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに小反発したが、米雇用統計の発表を控え、方向感に乏しかった。本日は東京市場が4日ぶりに再開したが、日経平均は朝方で下げに転じ、さえない値動き。こうした外部環境の悪化を受け、香港市場の主要指数は低く寄り付き、じりじりと下げ幅を拡大。ダウ平均先物が軟調だったことも逆風となり、いずれも本日の安値付近で引けた。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。マカオのカジノ株が大きく下げ、銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の4.49%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が2.17%安。マカオ当局が来週月曜日からカジノ内の電話ベッティング(電話を通じて賭けること)を禁止すると伝わり、これが悪材料となった。そのほかのカジノ株も売られ、うちウィンマカオ(01128.HK)とMGMチャイナ(02282.HK)は、16年1-3月期の業績悪化が明らかとなり、それぞれ2.92%安、2.05%安だった。

 利豊(00494.HK)は4.08%安となり、ハンセン指数構成銘柄の下落率2位。アジアでの一般消費財卸売事業を売却すると発表し、経営規模が縮小することが投資家の不安をまねいたもようだ。中国本土で事業展開する内需株の下げも目立ち、中国旺旺(00151.HK)が3.97%安、恒安国際(01044.HK)が3.79%安、康師傅(00322.HK)が3.32%安となり、下落率3~5位に並んだ。こうしたなか、テンセント(00700.HK)が0.45%高。ライバルのアリババの16年1-3月期決算が好調だったことから、連れ高となった。このほかリスク回避のインフラ買いから、香港系公益株の一角がしっかり。香港鉄路(00066.HK)は高速鉄道建設に絡んだ特別配当が決まったこともあり、0.12%高だった。

 そのほかの銘柄では、中興通訊(00763.HK)が10.92%安。同社を含む複数のアジア企業を対象に、米国当局が特許権侵害の疑いで調査に乗り出すと伝わり、これが悪材料となった。富智康集団(02038.HK)は21.00%安。16年6月中間決算が大幅減益となる見通しを明らかにし、これが嫌気された。(中国部・千原)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。