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【5月11日の香港市場】

2016.05.11 18:45

 主要指数はいずれも下落した。ハンセン指数は前日比0.92%安の2万55.29ポイントと、3日ぶりに反落。H株指数は0.50%安の8443.67ポイントと反落した。レッドチップ指数は続落し、0.47%安の3534.55ポイント。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で593億4100万HKドルだった。なお、「港股通」(上海経由の香港株投資)は6億4700万元の買い越し。

 アフリカ産油国の政情不安を背景に、前日のニューヨークWTI原油先物は大きく反発。また、ギリシャ財政再建をめぐるユーロ各国間の協議進展も材料視され、欧米市場の株価指数が上昇した。外部環境が改善したことで、本日の香港市場では主要指数が小高くスタート。もっとも、すぐにマイナス圏に沈むと、その後は軟調な値動きが続いた。中国経済の減速感に加え、当局も安易な刺激策に否定的なスタンスを鮮明にしており、市場では中国リスクが意識された。それでも外部環境の改善が支えになり、ハンセン指数は反落したものの、2万ポイントの大台を死守。H株、レッドチップの両指数は小幅な下げにとどまった。

 前日発表された4月の物価統計で食料価格の上昇傾向があらためて裏付けられたことから、食品株の一角が売られた。原材料価格の上昇を織り込み、中国旺旺(00151)が3.83%安、蒙牛乳業(02319)が2.82%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位。また、景気敏感株も概ねさえない。機械・設備セクターの一角が売られ、瀋機集団昆明機床(00300)は情報開示規則違反の疑いに基づく当局による立ち入り調査が伝わって、16.14%安。送変電設備の東北電気(00042)は資産売却計画が上場規則に抵触濃厚となり、26.84%安と急落した。中国共産党の機関紙「人民日報」が9日付で掲載した中国の経済見通しと金融政策をめぐる論説が波紋を広げており、金融緩和期待の後退から、不動産株が低迷。最大手の万科企業(02202)は1.97%安に沈んだ。

 一方でマカオのカジノ株がしっかり。銀河娯楽(00027)は経営トップがカジノ市場の底打ちを示唆し、0.81%高と堅調。ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。また、中国政府による基礎インフラ投資は拡大するとの見方から、中国鉄路通信信号(03969)が4.97%高、中国機械設備工程(01829)が4.69%高、中国鉄建(01186)が3.20%高、中国能源建設(03996)が2.30%高など、インフラ建設関連の銘柄が堅調だった。(中国部・畦田)
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