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【5月18日の香港市場】

2016.05.18 17:49

 主要指数はいずれも3日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比1.45%安の1万9826.41ポイント、H株指数は1.48%安の8301.01ポイント、レッドチップ指数は1.12%安の3505.52ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約1%減少し、概算で586億5900万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は11億500万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が大幅反落。消費者物価指数(CPI)の市場予想を上回る上昇や経済指標の改善を受け、利上げへの警戒感が再び台頭し、売りが加速した。外部環境の悪化を受け、香港市場の主要指数は低く寄り付き、その後も軟調に推移。ダウ平均先物も低く、香港市場の逆風となった。ハンセン指数は始値で2万ポイントを割り込み、その後も大台を回復することがなかった。商いは引き続き低調で、メインボードの売買代金は3日連続で600億HKドルを下回った。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。昨日と同様に内需株の下げが目立ち、康師傅(00322.HK)が3.48%安、百麗国際(01880.HK)が3.32%安となり、下落率1~2位に並んだ。聯想集団(00992.HK)はスマートフォンの出荷台数が伸び悩んでいることが引き続き嫌気され、同3位の2.90%安だった。昨日は堅調だった石油株や香港系金融株が反落。昨日の上昇率1位だった東亜銀行(00023.HK)が本日は2.28%安だったほか、中国石油天然気(00857.HK)が2.21%安。一方、中国中信(00267.HK)が0.36%高、電能実業(00006.HK)が0.06%高。いずれも寄付きから軟調だったが、取引終了間際に上げに転じた。

 そのほかの銘柄では、広州汽車(02238.HK)が2.93%高、吉利汽車(00175.HK)が1.84%高。中国本土でのSUV(スポーツ型多目的車)人気を背景に、アナリストが投資判断を引き上げたことを好感した。

 米国の利上げ懸念が再燃し、既存の上場銘柄が概ね軟調ななか、新規上場銘柄に投資家の関心が集まっているもようだ。本日は2銘柄が上場。GEM市場の創新電子控股(08346.HK)は、公募価格に比べ428.30%高で終了。メインボードのハンサンHD(03626.HK)は、同91.91%高だった。(中国部・千原)

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