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【5月24日の中国本土市場】

2016.05.24 17:15

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも3日ぶりに反落し、上海総合指数が前日比0.77%安の2821.66ポイント、A株指数が0.77%安の2953.41ポイント、B株指数が0.91%安の336.57ポイント。深セン市場はA株指数が4日ぶりに反落し、0.90%安の1887.79ポイント。B株指数はかろうじて続伸し、0.08%高の1036.05ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約11%減少し、概算で3714億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億7100万元の買い越しだった。

 上海総合指数は小幅安で寄り付くと、前場にかけて下げ幅を拡大。後場は中盤で一段安となり、2800ポイントの大台割れも意識されたが、終盤にかけてやや戻した。上海市場は全体の7割半の銘柄が下落した。深セン市場の下落銘柄は全体の6割半だった。両市場合計の売買代金は再び4000億元を下回った。米国の早期利上げを予想する声が広がるなか、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を週末に控え、様子見ムードが強かった。中国の金融政策や景気対策をめぐる方向性も不透明感を増しており、中国本土の株式市場は薄商いが続いている。

 上海A株市場は時価総額の大きな銀行株が総じて軟調。保険株、証券株も軒並み売られた。二大石油株はまちまち。石炭株や鉄鋼株は軟調だった。個別の材料があった銘柄では、福田汽車(600166.SS)がストップ高。水素燃料電池で動くバス車両100台を受注したと発表し、これが買い材料となった。

 上海B株市場の下落銘柄は全体の9割に達した。なかでも昨日は堅調だった純粋B株や浦東新区の不動産株などの下げが顕著だった。深センB株市場は下落銘柄の方が多かったが、時価総額の大きな長安汽車(200625.SZ)が上昇率4位の1.98%高となり、深センB株指数は小幅に上昇した。また、*ST特別処理の銘柄がそろって堅調。*ST南京普天通信(200468.SZ)がストップ高だったほか、*ST瓦房店ベアリング(200706.SZ)が2.56%高、*ST南山電力(200037.SZ)が2.41%高となり、上昇率1~3位に並んだ。(中国部・千原)

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