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【5月30日の中国本土市場】

2016.05.30 17:32

 主要指数は上海A株が小幅に反発した一方、その他はいずれも僅差で下落した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.04%高の2822.45ポイント、A株指数が0.05%高の2954.31ポイントだったが、B株指数は0.51%安の334.57ポイントと小幅に反落した。深セン市場はA株指数が0.45%安の1881.60ポイントと続落し、B株指数は0.07%安の1045.54ポイントと反落した。両市場の売買代金(速報値)は先週末に比べ約12%減少。概算で3335億元にとどまり、今年3月11日以来の低水準だった。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は29億8500万元に急増した。

 週明けの本土市場は引き続き軟調な地合いだった。上海総合指数は朝方に下値の2800ポイントを割る場面もあり、その後は前引けにかけてプラス圏を回復し、後場は先週末の終値付近で一進一退だった。米国の利上げ観測の高まりにより、本日の人民元の対米ドルレートは大幅に下落。これが資本流出の警戒感を強め、個人投資家のマインドを冷やした。また、証券当局が「全国中小企業株式譲渡システム」(NEEQ、新三板)に関して、「創新」と「基礎」の二層に分けた市場制度に変更すると発表。これによる新三板への投資マネーの流出が警戒され、広く需給懸念が意識された。一方で先週までに上海総合指数は6週連続で下落しており、鮮明な値ごろ感に基づく押し目買いもみられた。

 両市場全体で値上がり銘柄は3割にも満たなかった。急騰気味の豚肉価格について、政府が将来の下落リスクに言及。これを受け、遼寧禾豊牧業(603609.SS)が4.79%安、新五豊【売付のみ】(600975.SS)が4.51%安、上海梅林(600073.SS)が3.22%安など、食肉セクターが値下がりした。人民元安が嫌気され、中国国際航空'A'(601111.SS)が2.58%安、中国東方航空'A'(600115.SS)が2.40%安、中国南方航空'A'(600029.SS)が2.09%安など、航空株が軒並み下落。人民元安と原油高による輸送コストの拡大が警戒され、中国遠洋控股'A'(601919.SS)が1.16%安、中海発展'A'(600026.SS)が1.15%安と、海運大手もさえない。また、不動産引き締め策の強化が織り込まれ、不動産株が軟調。上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)は8.69%安に沈んだ。

 一方、今後3年で重要交通インフラ整備に向けられる投資総額は約4.7兆元に達すると、国営新華社通信が伝えた。これを手がかりに、インフラ建設株が堅調。竜元建設(600491.SS)が4.71%高、中国鉄建'A'(601186.SS)が2.38%高で引けた。

 B株市場はA株に連れ安し、幅広い銘柄が値下がりした。一方で人民元安の恩恵を見込み、輸出比率が高い繊維・アパレル株が上昇。上海B株では上海三毛企業(900922.SS)が4.00%高、上海開開実業(900943.SS)が1.68%高で、上昇率1、2位を占めた。深センB株では電子メーカーの東旭光電科技(200413.SZ)が上昇率3位の1.42%高。ハイテク素材のグラフェンで複数の企業と提携を結び、基金を共同設立する計画が材料視された。(中国部・畦田)

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