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【6月10日の香港市場】

2016.06.10 18:07

 主要指数はいずれも大幅安に沈んだ。ハンセン指数は続落し、前営業日比1.19%安の2万1042.64ポイント。H株指数は10営業日ぶりに下落し、2.16%安の8831.97ポイントだった。レッドチップ指数は続落し、2.28%安の3629.48ポイント。メインボードの売買代金は前営業日に比べて約3%減少し、概算で545億700万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は端午節の連休にともない停止しており、13日に再開する予定。

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏の低成長が長期化するリスクに言及したほか、国民投票で英国が欧州連合(EU)離脱を選択するとの見方も徐々に台頭。欧州発の懸念材料が重しになり、前日の欧米株式市場は軟調に推移。国際原油相場も調整した。外部環境の悪化を受け、祝日明けの香港市場は利益確定売りに押される展開。それでも5月の中国PPI(生産者物価指数)の下落率縮小などを好感して朝方のハンセン指数は小幅安にとどまったが、その後に下げ幅を拡大。大引けにかけても再び下げ足を速め、2万1000ポイントを維持したものの、安値引けした。

 原油相場の調整を受け、資源・エネルギー株の多くに利益確定売りがみられた。中国海洋石油(00883)が1.64%安、中国石油化工(00386)が1.59%安、中国石油天然気(00857)が1.04%安と三大石油株が反落し、全体の地合いを悪くした。本土系銀行株が下落し、指数の下げを主導。欧州系投資銀行が権利落ち後の株価下落を予想し、これが嫌気された。招商銀行(03968)が4.36%安、中国農業銀行(01288)が3.70%安、中国建設銀行(00939)が1.53%安。中国民生銀行(01988)は副頭取解任のニュースが嫌気され、4.86%安に沈んだ。また、英国に本社を置く金融世界大手のHSBC(00005)が2.27%安。英国のEU離脱リスクが織り込まれ、ハンセン指数の足を引っ張った。

 このほか、本土系電力株が大きく崩れた。大手の華潤電力控股(00836)が4.63%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。原発大手の中国広核電力(01816)は新規プロジェクトの不透明感などから、大手投資銀行がネガティブに評価し、6.27%安に沈んだ。

 他方、エレクトロニクス大手の聯想集団(00992)が2.09%高と買い戻され、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。経営トップによる株式買い増しや、拡張現実(AR)技術分野での米グーグル社との協力強化が好感された。また、特殊繊維用パルプ大手のブラセル(01768)が20.00%高と急騰。中間決算の大幅増益の見通しが好感された。(中国部・畦田)
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