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【6月14日の中国本土市場】

2016.06.14 17:29

 主要指数はA株が3営業日ぶりの小反発、一方のB株が小幅に続落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.32%高の2842.18ポイント、A株指数が0.32%高の2974.84ポイント、B株指数が0.03%安の340.53ポイント。深セン市場はA株指数が0.29%高の1916.99ポイント、B株指数が0.15%安の1068.09ポイント。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約3割縮小、概算で4127億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は昨日に続いて売りの方が多かったが、売越額は800万元にまで縮小した。

 MSCI指数の定例見直しの結果発表を明日未明(日本時間)に控えた本土市場は様子見ムードが目立ち、方向感に乏しい一日になった。上海総合指数は概ね前日終値を挟んだ小動きに終始。最終的に小幅に反発して引けた。まずまずの内容に落ち着いた中国の統計内容に加え、前日の急落の反動もあり、自律反発狙いの買いが一定程度みられた。一方で足元の人民元安や英国のEU(欧州連合)離脱リスクなどが重しになり、昨日に続いてろうばい売りもみられた。

 両市場全体では値上がり銘柄数が値下がりを400銘柄ほど上回った。5月の新車販売台数が10%近く増加したことを受け、自動車株が反発。広匯汽車(600297.SS)が5.58%高、江淮汽車(600418.SS)が4.11%高、均勝電子(600699.SS)が3.20%高、最大手の上海汽車(600104.SS)が0.64%高と買い戻された。ITセクターの一角も買われ、大規模再編の計画発表を受けて久しぶりに売買を再開した信雅達システム(600571.SS)が急伸し、ストップ高で大引け。今週から新たに「滬股通」の対象となった銘柄に買いが入った。中糧屯河(600737.SS)が8.69%高、国投安信(600061.SS)が4.57%高、保千里(600074.SS)が4.11%高。

 一方で前日に逆行高となった金鉱株が低迷し、西部黄金(601069.SS)が3.00%安、赤峰黄金(600988.SS)が1.91%安。また、福建省アモイ市の貿易会社である廈門建発(600153.SS)は約1年ぶりに売買を再開し、ストップ安に沈んだ。長期の売買停止を投資家が嫌気したほか、計画していた企業分割の中止も悪材料視された。

 なお、上海B株は値上がり銘柄の方が多かったが、大型不動産株の上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が下落率1位の2.87%安とさえず、指数の足を引っ張った。一方の深センB株は値下がり銘柄数が値上がりをやや上回り、特に自動車大手の重慶長安汽車(200625.SZ)が3.50%安と売られた。同社は本日英国子会社に追加出資する計画を発表しており、英国リスクを警戒した売りに押されたもようだ。(中国部・畦田)

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