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【6月23日の中国本土市場】

2016.06.23 17:16

 主要指数はいずれも反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.46%安の2891.96ポイント、A株指数が0.46%安の3027.08ポイント、B株指数が0.01%安の342.54ポイント。深セン市場はA株指数が0.32%安の2003.67ポイント、B株指数が0.03%安の1075.04ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約8%増加し、概算で5237億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億2300万元の買い越しだった。

 上海総合指数は小安く寄り付き、朝方は2900ポイントを挟んで一進一退。前場の終盤で下げ幅を広げ、本日の安値付近で前場を終了。後場はじりじりと下げ幅を縮める展開だったが、終値で2900ポイントを回復できなかった。上海市場は全体の6割半の銘柄が下落した。深セン市場の下落銘柄は全体の5割半だった。英国のEU(欧州連合)離脱をめぐる国民投票を控え、様子見ムードが強く、相場の重荷となったもようだ。

 上海A株市場では時価総額の大きな銀行株の明暗が分かれた。大型銀行株は総じて堅調で、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.80%高、交通銀行'A'(601328.SS)が0.35%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.31%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.29%高。一方で中堅銀行や地方銀行が概ね軟調だった。このほか二大石油株、保険株、証券株、鉄鋼株なども下落した。個別の材料があった銘柄では、重慶路橋(600106.SS)が3.79%安。資産再編計画が修正され、太陽光発電会社の買収や第三者割当増資が中止となったことが嫌気された。

 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が下落したが、3割半にとどまった上昇銘柄に大型株が多く、上海B株指数の下落率は小さかった。上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が4.65%高、上海外高橋集団(900912.SS)が1.21%高と、上海市浦東新区に拠点を置く2社が上昇率1~2位に並んだ。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が0.53%高と続伸し、上海B株指数を下支えした。深センB株市場も全体の5割半の銘柄が下落した。(中国部・千原)

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