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【7月1日の中国本土市場】

2016.07.01 17:24

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも小反発し、上海総合指数が前日比0.09%高の2932.47ポイント、A株指数が0.09%高の3069.50ポイント、上海B株指数が0.09%高の347.06ポイント。深セン市場はA株指数が5日ぶりに小反落し、0.18%安の2061.75ポイント。B株指数は5日続伸し、0.63%高の1107.18ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約10%減少し、概算で5203億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は香港返還記念の祝日で停止しており、週明け月曜日に再開する予定。

 上海総合指数は小高く寄り付き、前場の中盤で本日の高値を付けた。その後は売りが優勢となり、徐々に上げ幅を縮小。後場の序盤では下げに転じる場面もあったが、小幅高で引けた。上海市場は下落銘柄の方が多かったが、大型株に支えられ、上海総合指数はわずかに上昇。深セン市場は全体の5割あまりの銘柄が下落し、上昇銘柄は3割ほどだった。

 本日発表された6月の製造業PMIは、国有企業や大型企業の景況感をよく反映しているCFLPが、市場予想通りの50だった。5月に比べると0.1ポイントの低下。一方、民営企業の景況感が反映されていると言われる財新は48.6となり、市場予想を0.6ポイント下回った。景況感の節目の50を下回るのは、これで16カ月連続。ここ4カ月で最低の水準だった。

 上海A株市場では時価総額の大きな銀行株が総じて堅調で、上海総合指数の上昇に寄与。二大石油株は原油価格の下げを嫌気して軟調だった。このほか、リスク回避にともなう金価格の上昇が意識され、山東ゴールド(600547.SS)が4.88%高など、関連銘柄の上昇が目立った。

 個別の材料があった銘柄では、亜宝薬業(600351.SS)が3.09%高。フランス企業のアルブミン製剤を中国国内で代理販売することについて提携したことを発表し、これが材料視された。黄山旅行開発'A'(600054.SS)は観光ウエブサイトを運営する企業との戦略提携を発表し、2.17%高だった。

 上海B株市場も下落株の方が多かったが、大型株の一角に支えられ、上海B株指数はかろうじて上昇した。深センB株市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇した。(中国部・千原)

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