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【7月4日の香港市場】

2016.07.04 17:58

 主要指数はいずれも3営業日連続で上昇。ハンセン指数は前営業日比1.27%高の2万1059.20ポイント、H株指数は1.02%高の8802.35ポイント、レッドチップ指数は0.93%高の3658.69ポイントだった。メインボードの売買代金は前営業日に比べて約5%減少し、概算で686億6800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は9億4900万元の買い越しだった。

 英国のEU(欧州連合)離脱問題がかえって主要各国の金融緩和の観測を高め、先週末の欧米株市場や商品相場は上昇。米国の利上げも来年にずれ込むとの見方が一段と強まった。また、英国によるEU離脱通知も年明けまで遅れるとの観測も強まり、当面の悪材料出尽くし感が市場を支配。返還記念日明けの香港市場は買いが先行した。弱い製造業PMIを受けて中国が利下げに踏み切るとの思惑が広がり、週明けの上海A株は大幅に上昇。これに追随し、香港の主要指数も堅調に推移した。ハンセン指数は約3週間ぶりに2万1000ポイント台で引けた。

 香港地場系の不動産株が堅調。米国の利上げ観測の後退に加え、返還記念日の連休で住宅販売が堅調だったことが好感された。長江地産(01113.HK)が4.23%高、新鴻基地産(00016.HK)が3.97%高、恒隆地産(00101.HK)が3.84%高、恒基地産(00012.HK)が2.52%高など、ハンセン指数構成銘柄の上昇率上位に並んだ。中国の金融緩和を織り込み、本土系の金融・不動産セクターも上昇。盛京銀行(02066.HK)が2.50%高、哈爾濱銀行(06138.HK)が2.02%高、錦州銀行(00416.HK)が1.58%高、徽商銀行(03698.HK)が1.42%高など、地方の商業銀行が堅調だった。住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)が急伸して6.71%高。経営陣退陣を求めている筆頭株主が要求した臨時株主総会の開催について、董事会(取締役会)はこれを拒否すると決定。現経営陣を高く評価する投資家の買いが集まったもようだ。

 このほか、非鉄・鉄鋼株が大幅高。世界的な金価格の上昇に加え、米ドル安による金属価格の先高感、中国での業界再編などが織り込まれた。新疆新キン砿業(03833.HK)が10.52%高、鞍鋼(00347.HK)が9.85%高、江西銅業(00358.HK)が8.22%高、中国アルミ(02600.HK)が6.99%高。個別では自動車販売業者の緑地潤東汽車(01365.HK)が7.03%高と好調だった。筆頭株主の交代や公開買付の実施が材料視された。

 一方で西部セメント(02233.HK)が24.29%安。同業最大手の安徽海螺水泥(00914.HK)による子会社化計画が白紙になり、売りが膨らんだ。百貨店大手の銀泰商業(01833.HK)は投資銀行の目標株価引き下げを受けて3.73%安だった。(中国部・畦田)

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