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【12月15日の香港市場】

2017.12.15 17:55

 主要指数はそろって下落。ハンセン指数は続落し、前日比1.09%安の2万8848.11ポイント。H株指数は1.43%安の1万1365.92ポイント、レッドチップ指数は1.43%安の4238.98ポイントと、いずれも3日ぶりに反落した。メインボードの売買代金は昨日に比べ約19%増加し、概算で1264億7400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が19億3100万元、深セン経由が10億5800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は利益確定売りが広がり、ダウ平均が6日ぶりに反落。ナスダック総合株価指数も下落した。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は低く寄り付いた。ハンセン指数は始値こそ2万9000ポイント台だったが、すぐに節目を割り込み、前場の中盤からは概ね2万8900ポイントを下回る水準で推移。週末を控えて本土市場が調整したほか、ダウ平均先物も軟調に推移し、幅広い銘柄が売られた。ハンセン指数の終値は3日ぶりに2万9000ポイントを割った。海外からの売買が多く、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約9%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。吉利汽車(00175.HK)が下落率1位の2.91%安。本土系保険株の下げが大きく、中国人寿保険(02628.HK)が2.24%安、平安保険(02318.HK)が2.21%安となり、下落率2~3位に並んだ。昨日の上昇率1位だった碧桂園控股(02007.HK)は反落し、本日は下落率5位の2.10%安。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)は2.06%安となり、ハンセン指数の重荷となった。

 一方、マカオのカジノ株が反発し、銀河娯楽(00027.HK)が上昇率1位の1.81%高だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が0.24%高だった。

 そのほかの銘柄では、利豊(00494.HK)が8.57%高。総額11億米ドルで3つの事業資産を売却し、特別配当を実施すると発表したことを好感した買いが入った。ポジティブサプライズと、アナリストも評価している。中芯国際(00981.HK)は2.35%高。増資と永久劣後転換社債による資金調達計画が買い材料視された。一方、本土マネーによる売買が活発な融創中国(01918.HK)だが、増資計画を嫌気し、10.62%安となった。中国郵政儲蓄銀行(01658.HK)は寄り付き前に大口の売りが出たことが嫌気され、4.94%安だった。(中国部・千原)
 
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