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【5月17日の香港市場】

2018.05.17 18:15

 主要指数は3日続落。ハンセン指数は前日比0.54%安の3万942.15ポイント、中国企業指数(旧H株指数)が1.29%安の1万2278.43ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約11%増加し、概算で1112億9900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が売り越しに転じ、売越額は2億9900万元。深セン経由は2億7600万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が反発。前日に9日ぶりに下落したことを受け、押し目買いが入った。外部環境の好転を背景に、香港の主要指数は高く寄り付いたが、米長期金利の上昇を嫌気し、すぐに下げに転じた。ハンセン指数は一部の大型株に支えられ、前場の中盤から後場の序盤にかけて、前日終値を挟み一進一退。本土系銘柄が一段安となったことが影響し、後場の中盤からはマイナス圏での値動きに終始した。中国企業指数は朝方からマイナス圏で推移。両指数はいずれもクロージング・オークション・セッション(CAS)でさらに下落し、安値引けした。ハンセン指数の終値は、5日ぶりに節目の3万1000ポイントを割り込んだ。

 ハンセン指数の構成銘柄では、18年1-3月期決算が市場予想を大幅に上回ったテンセント(00700.HK)が、上昇率1位の3.73%高。時価総額が大きいことから、ハンセン指数の下落率縮小に貢献した。オンラインゲーム事業が大方の予想を超える増収となり、目標株価を引き上げる動きが広がった。

 恒安国際(01044.HK)は上昇率2位の1.51%高。先ごろ発表したフィンランドのパルプ工場買収について、長期的な成長の助けになると説明。パルプ価格の高止まりが予想されるなか、必要なパルプの30%を同工場から確保できると強調し、これが材料視されたもようだ。また、昨日は下落率3位に沈んだサンズチャイナ(01928.HK)が反発し、本日は上昇率2位の1.51%高だった。

 一方、中国工商銀行(01398.HK)は1.88%安。マネーロンダリング(資金洗浄)に対する監視が不足しているという米当局からの指摘を受け、これを否定しながらも、616万米ドルを支払うことで和解が成立。米トランプ政権が中国企業に対する圧力を強めるなか、ほかの中国本土系の銀行に飛び火することが警戒され、中国建設銀行(00939.HK)が1.68%安、中国銀行(03988.HK)が1.17%安と連れ安した。米長期金利の上昇を受け、香港ドル売りと米ドル買いが進展。香港金融管理局(HKMA)が市場介入を実施し、香港からのマネー流出が警戒され、香港地場系を中心に幅広い銘柄が売られた。

 そのほかの銘柄では、香港医思医療集団(02138.HK)が61.72%高。テンセント傘下の企鵝医生と提携すると発表し、これが買い材料となった。年内に香港で企鵝医生の診療所2カ所を開設し、2~3年内にはさらに18カ所を設ける方針という。一時は上昇率が84.63%に達した。(中国部・千原)
 
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