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【7月12日の香港市場】

2018.07.12 18:13

 主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は3日ぶりに反発し、前日比0.59%高の2万8480.83ポイントだった。中国企業指数(旧H株指数)も反発し、0.88%高の1万752.86ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べ約5%減少し、概算で911億8300万HKドルだった。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しで、買越額は上海経由が26億3400万元、深セン経由が16億9900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は米国が総額2000億米ドルの対中追加関税を発表したことを受け、ダウ平均が5日ぶりに反落。これを嫌気し、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。もっとも、ザラ場に入ると上げに転じ、前場にかけて上昇。後場の終盤では上げ幅をやや縮めた。外国人投資家が手控えるなか、本土マネーの動きが活発化。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約16%に拡大した。

 通商問題をめぐる米中高官による話し合いは停止しており、膠着状態に入っていると外電が報道。貿易戦争をめぐる懸念は、米国の中間選挙まで解消困難というエコノミストの見解も報じられた。こうしたなか、中国側は米国の姿勢を非難すると同時に、改革開放を不退転の決意で進めると表明。また、米国も中興通訊(00763.HK)に対する制裁を解除すると発表し、米中対立への過度な懸念が和らいだもようだ。中国の中央政府系企業の税引き前利益が、6月は前年同月比で26.4%増となり、伸び率が過去最高を記録したことも、投資家心理の改善につながったもようだ。

 ハンセン指数の構成銘柄では、舜宇光学科技(02382.HK)が上昇率1位の6.69%高。6月のカメラモジュールの出荷台数が市場予想を上回り、ポジティブな評価が相次いだ。昨日の下落率1位だった蒙牛乳業(02319.HK)が反発し、本日は上昇率3位の2.83%高。昨日は大幅安だった本土系の不動産株も買い戻され、昨日の下落率3位だった碧桂園控股(02007.HK)が、本日は上昇率2位の3.27%高だった。吉利汽車(00175.HK)は18年6月中間決算の大幅増益見通しを手がかりに、上昇率4位の2.82%高だった。こうしたなか、本土系の通信株や石油株、香港系不動産株の一角などが軟調だった。

 そのほかの銘柄では、米国による制裁解除の見通しを受け、中興通訊が25.13%高。ブリリアンスチャイナ(01114.HK)は12.55%安。BMWとの合弁会社について、外資の出資比率を75%に引き上げることが協議されていると伝わり、ブリリアンスチャイナの出資比率が低下することが嫌気された。(中国部・千原)
 
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