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唯冠国際控股、マンダトリー・オファーがスタート

2015.04.21 11:24

 唯冠国際控股(00334.HK)は20日、新たな筆頭株主グループによる同社株へのマンダトリー・オファー(義務的公開買付)がスタートしたことを明らかにした。応募締切日は2015年5月11日を予定しており、延長される可能性もある。公開買付はすでに発効している。

 マンダトリー・オファーの提示価格は1株あたり0.35HKドルで、2010年8月2日の終値2.02HKドル(資本再編による調整済み)を82.67%下回る水準。筆頭株主グループは唯冠国際控股の上場継続を約束しており、すべての投資家が買付に応じた場合、筆頭株主グループは保有株の売り出しを行う予定。5月12日に売買再開の条件をクリアし、5月13日の取引再開をめざすとしている

 一方、マンダトリー・オファーに一部株主が応募しなければ、唯冠国際控股は公開買付後に既存株1株につき新株2株を割り当てる株主割当増資(オープン・オファー)を実施する。その場合、権利落ち日は5月4日となる見込み。その後、筆頭株主グループは売り出しを実施する計画。6月16日に売買再開の条件をクリアし、6月17日に取引を再開する予定としている。

 なお、今回の公開買付は同社の売買再開に向けた一連の再編計画の一環で実施されるもの。新筆頭株主グループは、保華集団(00498.HK)の劉高原(トム・ラウ)氏やTCL集団股フン有限公司(TCL集団、000100.SZ)などから構成される。すでに資産・債務再編は完了しており、小型液晶ディスプレイ(LCD)メーカーのTCL顕示科技(恵州)有限公司が唯冠国際控股の支配下に入っている。

 唯冠国際控股の株式は2010年8月2日から長期売買停止中。取引が再開した場合、売買単位は8000株、社名も 「TCL顕示科技控股有限公司」(TCL Display Technology Holdings Ltd.)にそれぞれ改められる。

(同件につきましては、2015年3月12日付「株主総会で再編計画が承認」、2015年2月17日付「再編の予定スケジュールをあらためて発表」、2014年12月12日付「債権者集会で再編計画を承認」、2014年9月17日付「株主総会を再度開催」、2014年7月24日付「株主1人が再編計画決議の無効を主張」、2014年6月30日付「再編計画の予定スケジュールを発表」、2014年6月2日付「大規模再編を計画」、2014年3月28日付「香港証取に追加資料を提出」、2013年8月21日付「TCL集団が実質筆頭株主に」、2013年1月21日付「上場廃止決定を香港証取が留保」、2012年12月10日付「売買再開プランを再提出」、2012年9月25日付「上場廃止決定の再考を求める」、2012年6月18日付「売買再開プランを香港証取に提出」、2012年1月4日付「『上場廃止手続き』の第3段階に」をご参照ください)
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/04/20)

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