昨年末の2008年12月31日を「1」とし2009年に入ってからの中国と、米国NYダウ工業株30種平均を比較すると、上海B株指数が1.355、上海総合指数が1.244と大幅に上昇している。
一方、NYダウ工業株30種平均は、0.853と昨年末と比べて約15%下落している。
上海総合指数は2月16日に終値で2389.4ポイントを付け、昨年末比
で30%以上も上昇した。その後、反落しているものの3月19日現在で
も20%以上上昇している。昨年秋以降に本格化した世界的な金融危機を受けて殆どの国では株式市場が軟調な展開を続けているが、中国本土市場は堅調な動きを見せており、一昨年までの中国株市場を彷彿させる。
だが今回は、米国を始めとする海外株市場の影響を受けて香港株市場の足取りが重い。ハンセン指数は昨年10月の安値を上回ってはいるが、昨年末の水準を3月19日現在8%以上下回っている。
中国の株価が上昇に転じた背景として、以下のような要因が考えられる。
本土市場は当面、上海総合指数で2200〜2500ポイントのボックス圏 での動きを予想。
世界景気の急減速に伴う外需の落ち込みが続く一方で、内需刺激策の効果本格化には時機早尚であり、また、4月にかけてはほぼ、織り込み済みであろうが、08年本決算の業績悪も表面化し改めて嫌気される場面もありうる。なお、 欧米株式市場の再不安定化も懸念要因。
ただ、一部の内需関連景気指標にはさらに好転を示すものも現れようし、追加の景気対策、金融緩和に対する期待もある。銀行融資の急拡大が示すように、流動性も潤沢。
したがって、上値を買い上がるにはやや材料不足だが、下値も限定的と考える。
一方、年後半にかけては一連の景気対策の効果が表面化してくる。米国中心に海外景気も年後半には回復の兆しが現れる。つれて企業業績も年後半には底打ちから反転に向かうと見る。株価も景気・企業収益の回復を背景に上昇基調を辿ろう。
以上がメインシナリオだが、リスクシナリオとしては年前半はアップサイドのリスク、年後半はダウンサイドリスクがありそうだ。前半については流動性が豊富に供給されるなかで、予想以上に早い景気回復のシグナルが出てきた場合、一気に株式に資金が流入し、急騰するケースが考えられる。また、年後半については、逆に欧米の景気に底打ち感が見られず、内需のみに頼った片肺飛行になるケース。この場合には相場の頭を抑えられよう。
香港市場は当面、ハンセン指数で12000〜15000ポイントのボックス圏での動きを予想。
香港市場の特徴として、1.外国人投資家のウエイトが高く、その投資行動に大きな影響を受ける、2.つれて、海外株式市場、特に米国市場の影響を受けやすい、3.中国本土の経済情勢、株式市場の動向を敏感に反映する、といった点が挙げられる。
今後も、香港市場は独自の材料に乏しいことから外部環境に左右される展開が続くことになろう。海外市場が落ち着きを取り戻すまではインデックスの継続的な上昇は難しいが、本土市場の回復が下支えとなり下値も限定的と思われる。中国本土での各種支援策が具体化するにつれ、H株中心に本土関連銘柄に対する見直し買いが続くものと予想される。
年後半にかけては、本土で一連の景気対策の効果が表面化する一方、海外景気も回復の兆しが現れるとみられることから株価は本格反騰が予想される。
リスクシナリオとしては本土市場同様に前半はアップサイド、後半はダウンサイドリスクが考えられる。前半については、欧米の金融不安に早期解決期待が高まり米国株式市場が予想外に回復、つれて金融株中心に上昇するケース。年後半のリスクは、欧米の景気底打ちが期待が崩れるケースで、その場合は相場の天井は低くなろう。
| ファンド名 | 基準価格 |
3ヶ月リターン |
投信データ |
|---|---|---|---|
| 三井住友・A株・メインランド・チャイナオープン |
7,406円 |
+15.0% |
|
| 三井住友・メインランド・チャイナ・オープン |
9,100円 |
+11.0% |
|
| 三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド | 11,045円 |
+3.3% |
|
| ダイワ・チャイナ・ファンド | 10,607円 |
+2.2% |
|
| 損保ジャパン-S&P 拡大中国株投信 | 7,554円 |
+1.9% |
|
| チャイナ・ロード『愛称:西遊記』 | 5,860円 |
+1.6% |
基準価格は2009年3月30日現在
3ヶ月リターンは3ヶ月前と3月30日を比較した投資信託の騰落率
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