マーケットレポート

マーケットの視点

NYダウ、S&P500、独DAXが史上最高値更新、為替も円安反転、注目の決算発表も集中することから大幅上昇へ

・・ 今年のGWは、事前にJTBが国内外の旅行者数を過去最高の2280万人と予想するなど、久々に日本経済に明るいムードが高まっていることもあって、全国各地が人出で賑わう連休となった。特に、富士山の世界文化遺産への登録が内定したことが30日に発表されたこともあって、一気に富士山に人気が集まり周辺道路は空前の大渋滞になるほどだった。アベノミクス効果によって人の“気持ち”が大きく前向きになっていることを象徴していることであり、積極的な消費行動に繋がり、ひいてはまだ兆候の見えない企業の設備投資の拡大に辿り着くことによって、日本経済は本格的な再生への道へと向かうことになるのだろう。

・・ GW中の世界株市場は大活況となった。とりわけ、欧米株式市場の活況ぶりが目立った。米国株市場は、経済指標と企業決算の発表内容に左右される展開が続いたが、NYダウは4月19日から5月6日までの11営業日のうち4月24日、5月1日を除いて9営業日で上昇を記録するほど、まさしく休みない上昇が続いた。3日にはこの日に発表された「4月の雇用統計」が予想を大きく上回る内容だったことから急騰、ザラ場高値では「1万5009ドル59セント」と初めて1万5000ドルの大台を突破、終値でも「1万4973ドル96セント」と4月11日以来、ほぼ1カ月振りで史上最高値を更新した。NASDAQ、S&P500も同様な展開で、4月29、30日、5月2、3日とNASDAQは年初来高値を、S&P500は史上最高値を更新し、S&P500の3日の終値は「1614.42ポイント」と初めて1600ポイントの大台に乗せている。「4月の雇用統計」の内容は、非農業雇用者数が事前予想の前月比14.5万人を上回る同16.5万人となり、2月に関しても6.4万人上方修正し33.2万人、3月も5万人上方修正し13.8万人とし、失業率も事前予想の前月比横ばいの7.6%に対して7.5%と08年12月以来の水準へと低下している。このところ、大きな懸念材料となっていた財政の引き締めが米国経済の腰折れを招くのではという不安を払拭することになった。

・・ 一方、欧州では、2日にスロバキアの首都プラチスラバで開催されたECB理事会で政策金利を0.25%引き下げて過去最低の0.5%にすることを決定、この12年7月以来の利下げを受けて欧州株市場も急騰、独DAXは4営業日連騰し、3日には“160.58ポイント上昇”し終値「8122.29ポイント」と一気に07年7月16日の史上最高値「8105.69ポイント」を抜いた。3日は仏CAC40も3月14日の年初来高値を更新、英FTSE100も「6521.46ポイント」と3月14日の年初来高値「6529.41ポイント」に迫った。週末急騰後、休み明けの6日の欧米株式市場は、英FTSE100がバンクホリデーの休場で、独DAX、仏CAC40は小幅安に止まり、NYダウは利益確定売りで前週末比“5.07ドル安”の3営業日振りの反落となったがNASDAQ、S&P500とも小幅続伸し米国株市場も堅調な展開となっている。世界株市場は、新興国株市場が一部の東南アジアを除いて総じて精彩を欠く展開となっているのに対して、日本株、欧米株市場は活況を呈し対照的となっている。これは、中国を中心に足下の新興国経済は冴えない状況が続いているのに対して、日本、欧米の経済回復への期待が大きく高まっているためだ。

・・ 日経平均株価はGWに入るのと、GW中に米国の「4月の雇用統計」が発表されるという警戒感もあって、2日まで4営業日続落となった。しかし、「4月の雇用統計」の内容がプラスサプライズだったこと、ECBの利下げ、そして欧米株市場がGW中の週末に急騰、NYダウ、S&P500、独DAXが史上最高値を更新していること、週末の為替市場が再び大きく円安に傾き99円/米ドル台、129円/ユーロ台となったことなどから、今週は大きく値を戻し1万4000円台乗せがあり得よう。参院選を控え、GW期間中の安倍首相のロシア・トルコ・中東外遊における経済外交訪問、5日の長嶋・松井氏への国民栄誉賞授与式のアピールなどによって政権の安定度を高めている。今週は決算発表がピークを迎え、注目企業としては7日に三菱地所、8日の東芝、ダイキン工業、HOYA、トヨタ自動車、9日の旭化成、三菱ケミカル、ソニー、ニコン、三井不動産、10日の三越伊勢丹、東レ、三菱マテリアル、新日鐵住金、日立、パナソニック、日産自動車、8~9日の総合商社など。次期予想が軒並み大幅好転を示す内容が多いだけに、株式市場の支援材料としての期待が高まりそうだ。

(中島)

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