マーケットレポート

マーケットの視点

7月下旬の第1四半期決算での増額修正ラッシュ、参院選の自公圧勝を背景に日経平均株価の力強い上昇が続こう

・欧米、日本株市場は絶好調だ。欧州では独DAXは5月7~17日まで9営業日連続で史上最高値を更新し続け、英FTSE100も先週末「6723.06ポイント」と史上最高値である07年6月15日「6732.40ポイント」を射程圏に捉え、米国のNYダウ、S&P500も史上最高値更新基調が続く。日経平均株価は15日に前日比“337.61円高”の大幅上昇で「1万5096円03銭」と一気に07年12月28日「1万5307円78銭」以来の1万5000円台乗せの後、週末も「1万5138円12銭」と前週末比“530.58円高”で1万5000円台をキープして終え、更に先週末の欧米株の大幅続伸を受けて週明けも大幅上昇で始まっている。日経平均株価とNYダウとの絶対値の差は、直近の最大が12年10月16日の「-4850.47」(日経平均株価8577円93銭-NYダウ1万3424ドル23セント)だったが、先週末にはわずか「-216.28」(日経平均株価1万5138円12銭-NYダウ1万5354ドル40センチ)まで縮まり、今週にも絶対値が逆転しそうだ。この差は06年4月7日に「6443.33」(日経平均株価1万7563円37銭-NYダウ1万1120ドル04セント)をピークに05~07年当時は日経平均株価が4000~6000ポイント上回る推移が続いた。米国の景気回復感が強まり、米国企業業績も再浮揚に進むが、円安進展、アベノミクス効果の本格化などで日本経済の成長テンポが高まり、13年度の企業業績が大幅増益に転じるなど、日本の方の勢いが勝ることから、逆転後もその差が拡大し日経平均株価の上昇トレンドが継続しよう。

・為替は、先週中に103円/米ドル台まで円安が進み、105円/米ドルを突破するのも時間の問題と言えそうだ。世界的に日本の『異次元緩和策』、その結果としての円安進展を容認する流れとなっている。一方で、13日に発表された米国の「4月の小売売上高」が市場予想の前月比0.3%減という減少予想に対して同“0.1%増”と大きく上回り、更に17日に発表されたミシガン大学調査による「5月の米消費者信頼感指数」が4月の76.4、市場予想の78を大幅に上回り“83.7”と07年7月以来のリーマン・ショック前の高い水準にまで達し、米国における消費の盛り上がりは本格的なものになってきている。米国景気の7割を支える個人消費の浮揚感が一段と高まることで、米国経済の回復色が一層強まることになり、この点からも“ドル高・円安”傾向が支援されることになろう。欧州株市場の上昇も、深刻だった債務問題の解決に一応の目途が付き、景気底打ちから回復に転じることを示唆しており、円が対ユーロでも円安傾向を強めることになりそうだ。

・3月期決算は、先週でほぼ全ての企業の発表が終わり、18日の日経朝刊によると、金融・電力等を除く1500社の集計で13.3期の「3.0%増収・経常9.4%増益・当期15.8%増益」に対して14.3期は「7.0%増収・経常23.6%増益・当期55.2%増益」と、アップテンポな業績回復が続く見通しだ。円安効果の寄与が大きいが、会社側の14.3期の為替の前提は、計画作成時期が2~3月時点であることから概ね「90円、95円/米ドル」、「110円、115円/ユーロ」と足元の為替水準、あるいは先行きの見方からすれば、結果的にかなり慎重な設定となっている。また、海外景気の前提に関しても、米国に対しては比較的強気の見方となっているが、欧州は13年度いっぱい浮上せず、中国に関してはなお不透明感が強いという見方が多く、海外需要に対してはそれほど大きな期待を持っていないことが今回発表の内容である。従って、遅くとも第1四半期決算が発表される7月下旬以降には増額修正ラッシュとなる可能性が高い。更には、この時点では参院選の結果も明らかになっており、一層、強烈な株価上昇が期待出来そうだ。

・日経225ベースのEPS(倍率修正前)は、17日時点で前期実績「591円」、今期予想で「893円」となっており、増益率は“51%増益”と、ほぼ14.3期の当期増益率55%に見合っている。為替前提を105円/米ドル、135円/ユーロに変更する際の増額修正を織り込めば、当期増益率は60~65%程度の増益率に跳ね上がる。すなわち、日経225ベースのEPSは「970円」程度となり17日の今期予想PER16.95倍で計算すれば「16441.50円」となり、もはや日経平均株価1万6500円程度は時間の問題である。『骨太方針』の成長戦略が評価され、参院選で自公連合が圧勝し政治基盤が一層、盤石になれば、株式市場に期待する目線が更に上向く。そのような展開になる場合の予想PERの水準は“20倍以上”にまで上昇する。実際に05~07年当時は20~23倍の水準を記録しながら、07年7月9日の「1万8261円98銭」のリーマン・ショック前の高値を記録した。この日の日経225ベースのEPSは929円、予想PERは19.67倍だった。970円、20倍とすれば「1万9400円」と、2万円が見える水準まで到達しても不思議はない。

(中島)

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