マーケットレポート

マーケットの視点

先週も大揺れしたが、米FOMCの結果次第では不安定相場も収束に向かう公算が大きく、調整も最終局面を迎えよう

・残念ながら、先週も不安定なマーケット展開が続いた。日経平均株価は月曜日こそ、前週末比“636.67円高”の大幅上昇、しかも高値引けと期待を抱かせたが、10~11日の日銀金融政策決定会合後に黒田総裁が記者会見で「現状維持」としたことで、従前より金利乱高下に対する対応策が打ち出されるのではとの期待があったことから失望感が漂い、結果、11日は前日比“196.58円安”と急落。12日も失望感を引きずり、海外市場で為替が再び95円/米ドル台まで円高が進んだこともあって、寄り後、前日比“323.54円安”の「1万2994円08銭」と1万3000円割れまで下落した。為替が96円/米ドル台に踏み止まったこともあり、1万3000円超のまま底堅く推移したことから後場に急伸、一時は同“15.10円高”まで上昇するなど、結局は同“28.30円安”の小幅安で引けた。しかし、12日のNYダウが前日比“126.79ドル安”と連日の大幅下落で終値が「1万4995ドル23銭」と5営業日ぶりの1万5000ドル割れ、為替が東京市場で「93.75円/米ドル」まで急伸したことで、日経平均株価は前日比“843.94円安”の「1万2445円38銭」と、4月3日の「1万2362円20銭」以来の1万2500円割れ、為替も4月4日以来の95円/米ドルを上回る円高水準となり、『異次元緩和策』スタート直前まで逆戻りしてしまった。

・13日のNYダウが前日比“180.85ドル高”と大幅反発、為替も95円/米ドル前後に持ち堪えたことで週末の日経平均株価は前日比“241.14円高”の「1万2686円52銭」と戻したものの、ザラバ高値で同“455.27円高”が後場終わり近くになって尻すぼみとなり、結局は前週末比“191.01円安”と4週連続の下落で終えた。週末の米国株市場がNYダウで前日比“105.90ドル安”と下落し、為替もNY市場で93.98円/米ドルまで円高が進んでおり、更に、18~19日のFOMC開催後にバーナンキFRB議長の記者会見を控えていることから、このイベントを通過するまでは引き続き不安定な状態が続きそうだ。しかし、完全に“乱気流”を脱し切れてはいないが、5月23日以降のほぼ3週間、世界の株式市場が一斉に大幅下落する展開が続いたこと、為替が103円/米ドル台から93円/米ドル台へと一気に10円もの円高に逆戻りしたことを考えると、米国の金融緩和早期縮小の想定を出発点とした“リスクマネーの巻き戻し”は既に相当進んだのではないかと考える。

・先週で4週連続の下落になったとはいえ、その下落幅は「525.67円→837.91円→897.01円→191.01円」と一気に縮小しており、今週は5週間ぶりの上昇反転への期待がかかる。テクニカル面でも、25日移動平均線との乖離率が5月22日には「+10%超」となっていたが6月13日には「‐12%」に達し、14日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)も“69.6%”とついに売られ過ぎの目安である70%を下回っている。株価水準も、今回の“アベノミクス急騰相場”に入る直前の底値である11月13日のザラ場安値「8619円45銭」から直近高値である5月23日のザラ場高値「1万5942円60銭」までの上昇幅“7323円”に対して、6月13日のザラ場安値「1万2415円85銭」までの下落幅“3527円”は48%下落というほぼ半値押しの水準に達している。今週が弱いスタートで始まり、18~19日の米FOMCを通過するまで様子見展開が続くとして、仮に50%押しまで更なる調整が続くとすれば、その株価水準は「1万2281円」と前週末からは約“400円安”であり、株価水準的には今週中にもダメ押しの調整終了局面を迎える公算が大きい。

・焦点となる18~19日のFOMCに関しては、FRBは米国の金融緩和策縮小に対するマーケットの懸念を和らげる手段を検討しているとのニュースもある。米国経済は順調に回復基調を辿っていると判断されることから、量的金融緩和策を縮小させる時期は、いずれ間違いなくやって来る。しかし、足下の米国経済指標にある通り、米国経済は必ずしも巡航速度に乗っているとは言い難いことから、FRBの対応次第によっては景気回復を腰折れさせかねないリスクがあることは充分に承知のことだろう。特に、ショックによる株価暴落が個人消費に与える影響は大きい。従って、バーナンキ議長がショック安を回避するような内容の記者会見を行う可能性は高い。先週までは不安と安堵に大きく揺れる対処の難しい相場展開が続いたが、恐らくは今週前半が仕切り直しの最終段階になるものと予想する。引き続き、業績が大幅に好転するグローバル関連銘柄の株価に注目したい。

(中島)

今週の主要スケジュール

今週のスケジュール
クリックして拡大


国内株取引のリスク
株価の変動、および為替の変動等(外国株式の場合)により損失が生じるおそれがあります。
国内株取引の手数料について
国内株の手数料は多岐に渡っているため、このスペースに表示するのが難しいため、詳細は国内株の「手数料とリスクについて」でご確認ください。
株式は、クーリング・オフの対象にはなりません
詳しくは手数料とリスクについてをご覧ください。