マーケットレポート

マーケットの視点

13年の日経平均株価は72年以来の上昇率を記録、日本企業は再び輝き始め、国内は活気が漲り、14年相場も好調が続こう

・2013年年末の株式市場は、米国株市場では24日までNYダウが5営業日連続で史上最高値を更新、S&P500は3営業日連続で史上最高値を、NASDAQは年初来高値を3営業日連続で更新、欧州株市場では独DAXが23日に11月29日の史上最高値を約1カ月ぶりに更新、英FTSE100、仏CAC40は24日まで5営業日連続で上昇を続け、米欧株市場はクリスマス休暇に入った。そして、日経平均株価も、12月17~18日開催の米FOMCにおける量的緩和縮小の決定をアク抜けとするように、18日に前日比“309.17円高”、19日に同“271.42円高”で「1万5859円22銭」と一気に2週間ぶりに12月3日の年初来高値を更新した。その後は3連休を挟んで2日間の急騰からの利食い売りと税制優遇措置が25日の売却分で期限切れとなるための駆け込み売りに押されながらも、25日まで6営業日連騰し4営業日連続で年初来高値を更新、25日の終値は「1万6009円99銭」と07年12月11日「1万6044円72銭」以来の終値ベースの1万6000円台乗せを達成した。

・世界的に金融緩和状態を継続しつつ、米国経済指標に表れているように現時点の世界経済の牽引役である米国経済が順調な回復過程を辿ると同時に、金融不安で不振を極めた欧州経済は底打ちから上昇への兆しが見え始め、日本経済は消費増税の影響が気懸りではあるものの、アベノミクス効果と日銀の異次元緩和策、円安効果によって活況を取り戻し『デフレ脱却』への道を順調に進んでいる。すなわち、先進国経済は金融緩和継続の恩恵を受けながらも景気回復が進展するという“ゴルディーロックス(ほど良い)”経済状態が継続することによって、株式市場の堅調な推移が続く見通しにある。とりわけ、日本株市場にとっては、為替が一段の円安基調に進む可能性が高いことが大きな支援材料になりそうだ。24日の米国債券市場で米国の長期金利が2.98%まで上昇、13年9月初め以来、3カ月ぶりに3%突破を窺うような動きで、再び日米金利差は拡大しており、リーマン・ショック(08年9月15日に米リーマン・ブラザーズが破産申請)前後以来の水準となる105円/米ドル、145円/ユーロを超える円安水準に突入する可能性は高まっている。

・必ずしも全てが元通りという訳ではないが、サブプライムローン問題を契機に世界的な金融危機、世界大不況に見舞われ、欧州は南欧諸国の債務危機を引き起こし、更に日本は東日本大震災、タイ洪水という未曾有の自然災害をも受け、先進国経済は07年秋以降、ほぼ5年間、停滞が続いて来たが、ようやく“正常状態”に回帰しつつある。例えば、それを象徴する一つが、米国文明の崩壊とも言われ世界中に衝撃を与えて破産申請した米GMが10年11月に再上場を実現、米クライスラーも14年3月には再上場を果たすことになるという復活劇だ。そして、日本経済は、安倍政権、黒田日銀が主導し12年まで15年間続いた長期デフレ状態から脱しつつある。後は新興国経済の立ち直りを待つばかりである。米国、欧州がリーマン・ショック以前の経済情勢に復帰、日本が悲願の『デフレ脱却』を実現、そして、リーマン・ショック以後の世界経済の牽引役に躍り出た中国を中心とする新興国が再び経済成長力を取り戻せば、世界経済はかつないほどの好況期を経験することになっても不思議はないだろう。

・結果的に、2013年の日経平均株価は54%もの上昇率となり、史上最高値を更新し続けたNYダウ、独DAXの25%上昇の2倍強の上昇率を記録した。日経平均株価の年間上昇率としては、史上最高値(89年12月29日3万8915円87銭)まで達した資産バブル相場の「86年42.6%」、「88年39.9%」、「89年29.0%」、小泉政権・郵政解散の「05年40.2%」、ITバブル相場の「99年36.8%」という歴代上位の上昇率を大きく上回り、高度成長期「後半期」時代の72年“91.9%上昇”以来の上昇率となった。ちなみに、72年の前年である71年も36.6%もの上昇となっている。このように空前の上昇率を記録しながら、なお先高感の強いマーケット展開となっている理由は、“世界大不況”、“歴史的円高”、“未曽有の自然災害”を乗り越え、安倍政権の力強い推進力の支援もあって“六重苦”を克服しつつある『日本企業』に対して、海外投資家の注目度が非常に高まっているためだ。今、欧州、韓国勢に押され続けた自動車、ハイテク、素材など多くの『日本企業』が先進技術力をベースに再び輝き始めている。そして、日本国内では至る所でやけに人出の多さを感じる活気が漲り始めている。新年相場も1年を通じて好調な展開が続くことになりそうだ。

(中島)


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