マーケットレポート

マーケットの視点

先週前半の急落で5週連続下落だが、予想以上の好決算が相次いだことでドン底脱出へと向かい株価回復の展開へ

・ 先週末は関東一円から太平洋沿岸の東北にかけて記録的な大雪に見舞われたが、日曜日の関東地域は一転して晴れ渡った。世界株市場も先週前半は厳しい展開を引き摺ったが、後半になってドン底を脱するような展開となった。日経平均株価は、週明けの3日が前週末比“295.40円安”と14年に入ってから5週連続して週初めの大幅下落で始まり、4日は3日に発表された米国の「1月のISM製造業景気指数」が51.3と12月の56.5から急落したことで一段と米国景気への不安感が募り、前日比“610.66円安”と13年6月13日の同“843.94円安”以来の大幅な下げ幅を記録した。しかし、この日の引け後に、パナソニックが通期の税引前利益の見通し2100億円に対して13年4~12月期3070億円と既に大幅に上回る実績を発表、トヨタが通期の営業利益を2000億円上方修正して2兆4000億円、前期比82%増と08年3月期の2兆2703億円を6年ぶりに、日立の営業利益も100億円上方修正して5100億円、同21%増と91年3月期の5064億円を23年ぶりに更新し過去最高へ、など好調な決算発表が相次いだ。

・ 5日は好決算を受けてパナソニックがザラ場高値で前日比22%高、ミネベアが同19%高、OKIが17%高と値を飛ばし、トヨタも7%高となるなど大幅反発で始まったが、前場引けにかけて急落、後場スタート早々に前日比“12.61円安”の「1万3995円86銭」と13年10月9日以来の1万4000円割れとなった後、再び大幅反発し結局は同“171.91円高”となって引けた。その後もマツダ、スズキ、菱地所、三井物などの好決算が次々と発表され、新興国リスクの高まり、米国景気不安というマイナス要因と、予想以上の好決算に対する評価との綱引きで売り買い交錯する不安定なマーケット展開が続いて、6日には同“25.26円安”の小幅安となったが、同日のNYダウが米労働省の発表した2月1日までの週の新規失業保険申請件数が前週比2万件減の33万1000件と予想以上の減少を受けて前日比“188.30ドル高”と大幅反発、春節明けの上海総合指数も堅調に推移、さらに100円/米ドル台まで円高が進んでいた為替が再び102円/米ドル台へと戻ったこと、などで好決算を評価する動きが優勢となり、7日の日経平均株価は前日比“307.29円高”の「1万4462円41銭」で終えた。前週末比では“452.12円安”と5週連続の下落、昨年末比“1828.90円安、11.23%下落”との大幅調整とはなったものの、週末の米国株市場が2日連続の大幅反発、欧州株市場も連騰しており、大雪後の日曜日の快晴のように、ドン底脱出を感じさせる終わり方だったと言える。

・ 7日に米労働省が発表した「1月の雇用統計」は、非農業部門雇用者数が前月比11万3000人増と市場予想の18万5000人増を大幅に下回った。12月分も7万5000人とわずか1000人の上方修正に留まり、あながち大寒波の影響だけではないのではという見方も出てきている。いずれにしても、異常に低い水準が続いたことから、天候要因に左右されない状況が確認できる3月にならないと確定的なことは言えないということとなった。ただ、米景気回復が鈍化傾向にあるのではとの見方が台頭していることから、2カ月連続して米FRBが量的緩和策縮小を打ち出したものを一旦は考え直すのではとの思惑もあって、7日のNYダウは前日比“165.55ドル高”と2日連続の大幅反発となり、マーケットにはようやく安心感が漂っている。暫くは、世界株市場全般に戻りを試す展開になりそうだ。

・ 4~12月期の決算発表は先週でほぼ出揃い、全体の3分の1程度の企業が上方修正を行ない、日経調べによると14年3月期の経常増益率は期初24%、8月時点26%、11月時点28%と徐々に切り上がり、今回は30%台に乗せるのではとなっている。4~9月期の決算分析をした時に、好調でも据え置く企業が多く、最終的には35%前後の増益になるのではとの見方を示したが、今回でも据え置く企業も多く目立っており、今後、更なる上方修正があり得ることになって、予想した通りに14年3月期は経常35%前後の増益となりそうだ。15年3月期も消費増税の反動減の影響を乗り越えて来期も業績続伸となり、全体としては7年ぶりに過去最高を更新する可能性はいよいよ高まっている。先週後半に大幅に値を戻す銘柄が目立って来てはいるが、過去1カ月強続いた大幅調整によって、多くの銘柄の株価ポジションは再び割安感を感じる水準にある。急落が続いたことから、今後の株価回復に対してなお慎重な見方も多いが、例えば、為替も100円/米ドルを割れることなく再び円安気味に転じていることや、先行きに更なる増額修正が予想されることを考えれば、今回の大幅調整下落によって大幅リバウンドが期待される展開になると、ポジティブに捉えることが出来よう。(中島)


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