マーケットレポート

マーケットの視点

高値警戒からの軟調な欧米株市場とドル安で再び軟調な展開だが、良好な決算観測に期待

◆先週は欧米株市場の好調、円安進展に支えられて日経平均株価も好調に推移し1万5000円台を回復

・先週の日本株市場は、欧米株市場の好調、為替が104円/米ドル台への円安に進む中、順調な戻り展開となった。3日終値は「1万5071円88銭」と3月11日以来の1万5000円台を回復、4日は利益確定売りにも押され、週末に米国の「3月の雇用統計」の発表を控えて東証1部の出来高は12営業日ぶりに20億株を下回る17億株、売買代金は1兆5000億円台と13年10月22日以来の低水準となったが、終値は「1万5063円77銭」、前日比“8.11円安”と小幅安に踏み止まり1万5000円台を維持して終えた。前週末比“367.74円高”、2週間で“839.54円高、5.9%上昇”まで戻した。一方、欧米株市場は、米国は3市場とも2日まで4営業日連騰となりS&P500が1、2日と史上最高値を更新、NYダウも2日終値が「1万6573ドル」と12月31日「1万6576ドル66セント」の史上最高値に急接近した。欧州は、独DAXが3月14日~4月4日までの間に“14勝2敗”、6連騰、4連騰、4日まで4連騰という力強さで4日終値「9695.55ポイント」と1月17日の史上最高値「9742.96ポイント」に迫り、仏CAC40は4日まで4連騰、4日連続で昨年来高値を更新。先週末は米雇用統計が予想通りに堅調な結果となったことで、米国株市場の日中取引でS&P500「1897.28ポイント」、NYダウ「1万6631ドル63セント」と史上最高値を更新したが、株価変動の激しいモメンタム銘柄(日本で言えばファーストリテイリング、ソフトバンク、ファナックなど)の売りに押されて前日比“159.84ドル安”、NASDAQはバイオテク株の売りが集中し前日比“110.01ポイント安”と急落した。

◆米雇用統計は予想通りの結果で米国経済は順調な回復基調、欧州経済も堅調で日本株市場には追い風

・4日に発表された米国の「3月の雇用統計」は、市場予想の失業率6.6%、非農業部門雇用者数が前月比20万人増に対して失業率6.7%と前月比横ばい、非農業部門雇用者数が同19.2万増と、ほぼ予想通りの結果となった。合わせて、過去分を1月12.9万人→14.4万人、2月17.5万人→19.7万人へと上方修正し堅調な雇用増加が続いていることが確認された。12月、1月の異常に低かった数字はやはり大寒波が影響した一時的な結果であり、改めて米国景気は順調な回復過程を辿っているとの認識が強まった。米国経済は、株式市場が過熱感のない状態での好調ぶり、小売売上高も堅調な推移が続いており、その一方で雇用は一定の回復状態を継続してはいるものの、回復テンポは依然として緩やかなままに留まっている。従って、米FRBの量的緩和縮小は当初の予定通りに進むものの、利上げに関しては一時のような15年前半というよりは、15年後半という判断の方が再び優勢になりつつある。また、独DAXの好調に反映されているようにドイツ経済は好調な推移が続き、利下げ観測があった中で開催された3日のECB理事会の後にドラギECB総裁はユーロ経済は順調に回復しているとして全ての政策金利の据え置きを発表、その一方で低インフレが過度に長期化すれば追加緩和として“量的緩和”を用意しているとも強調した。米欧とも“ほど良い状態”が継続することで金融市場は世界的に安定した状態で推移する可能性が高い。となれば、投資マネーが『リスクオン』へと向かう傾向も強まり、為替市場も円安気味に推移することになり、日本株市場への追い風は一層、強まりそうだ。

◆米株市場の急落とドル安が日本株への打撃だが、日銀金融政策決定会合と良好な決算観測に期待

・今週の日本株市場も基本的には堅調な展開を予想する。先週末の米国株市場の急落とドル安への反転を週初めにどのように吸収するかだが、まずは7~8日の日銀の金融政策決定会合の内容に注目が集まる。消費増税の影響を重く受け止めて、黒田総裁からのなんらかの示唆があるのではという期待はある。また、8日には、1、2月と先行きDIの急降下が続いた「景気ウォッチャー調査」の3月調査で先行きDIが下げ止まるか、上昇に転じればマーケットにはプラスとなる。また、10日に内閣府が発表する「機械受注統計」は1月が前月比13.4%増と急増した後を受けて2月も好調な結果だと、1~3月期予測が前期比2.9%減から上方修正される可能性もある。更に、11日に日本工作機械工業会が発表する「3月の工作機械受注<速報>」は消費増税前の駆け込みもあって大幅増の数字となりそうであり、4月以降の反動減はあるものの、工作機械株を中心に設備投資関連株を改めて見直すきっかけになることもあり得よう。(中島)


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