マーケットレポート

マーケットの視点

日本株市場は上昇一服感がある中でも力強い展開が続くと予想

◆5月22日以来、日本株市場はほぼ上げっ放しで日経平均株はようやく1万5000円台が定着

・日本株市場は、ようやくトンネルを抜け出したような展開となっている。先週の日経平均株価は、週末の6日こそ上昇一服で前日比“2.13円安”の小反落となったが、週明けの2日に前週末比“303.54円高”の大幅高となって「1万4935円92銭」と一気に節目の1万5000円に接近した。5日まで4連騰し3日以降は1万5000円台を維持、週間ベースでは前週末比“444.86円高”の「1万5077円24銭」で終えた。東証2部指数、日経ジャスダック平均とも先週末の6日まで12連騰を重ねており、東証2部指数は13年6月27日~7月18日の15連騰以来、日経ジャスダック平均は12年11月15日~12月3日の12連騰以来の記録だ。この間、日経平均株価は、5月22日~6月3日まで7営業日連続で陽線引けを記録したが、ここ数年を遡っても連続の陽線引けは5営業日連続がせいぜいで、09年11月30日~12月8日以来となる。5月22日以降、潮目が変わって日本株市場への資金流入が継続し、久々に上げっ放しのような株価推移となっている。

・先週の世界株市場は、全般的に好調な展開となった。上昇率上位3カ国は、プーチン大統領と欧州各国首脳との会談でウクライナ情勢の好転が期待されるロシアが4.89%上昇、モディ新政権の誕生で経済好転への期待が高まるインド(SENSEX)が4.87%上昇し3、5、6日と史上最高値を更新、ストライキや準備不足でサッカーワールドカップ開催への不安が募っていたが、何とか無事に12日の開幕が見えて来たブラジルが3.69%上昇となった。欧米株市場も引き続き好調を維持、NYダウは2、5、6日、S&P500は3日以外の全て、独DAXは2、6日に史上最高値を更新、仏CAC40も5、6日と年初来高値を更新、NASDAQ、英FTSE100も年初来高値に接近した。

◆海外の波乱要因はいずれも無難に過ぎ去り、欧米株市場は引き続き堅調な推移が続きそう

・6日発表の米国の「5月の雇用統計」は、失業率が前月と横ばいの6.3%、非農業部門雇用者数が前月比“21.7万人の増加”と市場予想の21.8万人の増加に近い結果となった。2月以降、4カ月連続での前月比20万人超の増加となり米景気は順調な回復歩調を辿っていることが確認された。一方、回復傾向が強まっているわけでもないことから、マーケットにとっては最も好都合な結果だったと言え、欧米株市場は今週以降も堅調な推移が続きそうだ。なお、5日開催のECB(欧州中央銀行)理事会では予想通りに追加緩和を決定した。具体的には、①主要政策金利のリファイナンス金利を0.25%から0.15%に引き下げ、②民間銀行が中央銀行に預け入れる余剰資金の預金金利をマイナス0.1%にし、③上限金利の限界貸出金利を0.40%に引き下げ、④金融機関に対して期間4年・4000億ユーロの資金供給オペを決定、⑤固定金利でのオペ全額供給の継続、⑥証券市場プログラムの不胎化オペ停止、⑦中小企業への支援を目的とした資産担保証券(ABS)買い切りオペに向けた準備を行うことも決めるなど、ドラギECB総裁は“ドラギマジック”を大胆に繰り出してデフレ回避に躍起になっており、必要ならば更なる措置を講じると強調した。為替市場では、今回の欧州の追加緩和策はほぼ想定済みであり、極端なユーロ安に向かうことはなさそうだ。

◆今週の日本株市場は上昇一服感が漂いそうだが注目材料もあって比較的力強い展開を予想

・今週の日本株市場は、さすがに先週までほぼ2週間も上昇が継続し、6日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)も“126.10%”にまで上昇していることから、更に上値追いを続けるには過熱感がある。また、今週は海外指標で中国の重要指標の発表が多いことから、一層、警戒心の強い展開の1週間にもなりそうだ。国内イベントでは、12~13日に日銀の金融政策決定会合が開催されるが、マーケットに対してはニュートラルの結論になる可能性が高い。むしろ、9日の「5月の景気ウォッチャー調査」、11日の「法人企業予測調査<4~6月>」の内容、10日の「5月の工作機械受注」の発表に注目したい。先行きDIが3月34.7から4月50.3に跳ね上がっており、5月が更に上昇していれば盛り上がる。「法人企業予測調査<4~6月>」も企業の自信が更に強まっていることが確認されれば、なおマーケットには追い風となり、工作機械受注も4月が前年同月比で内需27.9%増、外需59.0%増と好調だっただけに期待は高い。米景気は先週の雇用統計の結果で一安心であり、ウクライナ情勢も落ち着きを見せていることから、今週の日本株市場は上昇一服感がある中でも、比較的強い展開が続くと予想する。(中島)


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