マーケットレポート

マーケットの視点

決算発表本格化の中で力強い展開、好決算への好反応は先高期待を押し上げる

◆欧米株足踏みでも日本株市場は力強く半年ぶりの高値水準、米国株もイベントこなし再上昇へ

・先週末のNYダウは前日比“123.23ドル安”となり6営業日ぶりに再び1万7000ドルを下回り、独DAXも同“150.05ポイント安”の大幅安となったが、日経平均株価は先週末の25日に前日比“173.45円高”の久々の高値引けとなったのに続き、週明け28日も日経平均株価は前週末比“71.53円高”と土日を挟んで続伸、28日終値は「1万5529円40銭」と1月23日の「1万5695円89銭」以来の半年ぶりの高値水準となり、ついに1万5500円の壁を突破した。先週前半に101.10円/米ドル台まで進んでいた為替が再び102円/米ドル台近辺までの円安に戻りつつあることも大きい。更に、先週から本格化している日本企業の14年4~6月期決算が総じて好調な内容となっていることが日本株市場に安心感を与えている。

・欧州株市場は上昇一服で一進一退、米国株市場は米国企業決算が予想以上に好調な内容が多いことからS&P500が23、24日と3週間ぶりに史上最高値を更新、NYダウは28日まで4月3~7日の3営業日続落以来の3日続落となったが週明けの28日は4日ぶりの上昇と底堅い。今週は、決算発表がほぼ一巡、29~30日のFOMC開催、30日の「14年4~6月期GDP速報値」、8月1日の「7月の雇用統計」、「7月のISM製造業景況指数」の発表など、重要なイベントや経済指標の発表が相次ぐことで警戒心が強まっている。重要イベント、重要指数の発表が無事通過すれば米国株市場の上昇トレンドが続くことになりそうだ。

◆4~6月期決算の好調な事前観測・結果発表に好反応する傾向が多く、“上昇志向”が強まる

・今回の4~6月期決算に関しては、ここ数年の傾向とは違って事前の観測記事に好反応するケースが目立っている。従来は、事前に好決算の予測観測があってその通りの内容が出た場合に、材料出尽くしなどとなって下落するのが多かったが、今回は更に上値追いするパターンが多い。直近の例では、富士通ゼネラルが25日にエアコンの販売好調を理由に4~9月期の売上高、営業利益を期初予想の1160億円、55億円から1210億円、80億円に増額修正を発表し、同時に決算発表を行った。休み明けの28日の同社株価は、一時15%高と急騰し終値も11%高となり、出来高はそれまで70万株前後だったのが一気に345万株と5倍もの出来高となった。このように、好決算の事前観測や発表結果に素直に好反応するのは日本株市場の中で“上昇志向”が強まっていることであり、望ましい方向と言える。NYダウが史上最高値を更新し続ける好調な上昇トレンドとなっているのは、米国での経済指標や企業決算の好結果を評価する投資パターンが続いてきたことによる部分が大きい。日本株市場においても、足下で好材料に素直に反応する傾向が強まっていることは、先高感を一段と押し上げるものとして期待されよう。

◆日本電産は自動車業界にとって絶対不可欠となる可能性高まり、永守社長は一段と意気軒高

・23日に決算発表した日本電産の永守社長の発言はこれまで以上の深い自信を感じる内容だった。今回、通期の営業利益を期初公表1000億円から1050億円に増額修正したが、これは上期を450億円から500億円にしたことによるもので、下期は据え置いたままだ。もっと正確には、第1四半期の上振れ分50億円を上乗せしただけで、第2四半期以降を据え置いている。すなわち、今後、四半期決算ごとに50億円程度の上乗せがあって最終的な15.3期営業利益は1200億円程度に達する可能性が高い。業績が力強い上昇トレンドに入っていること以上に、永守社長が感じているのは、“恐ろしいほど日本電産は激変して行く”という点だ。このことを「日本電産は“電装メーカー”を目指す」と表現した。決して単純に車載関連部品が拡大するのではなく、“電装メーカー”、もっと極論すれば、今後の自動業界にとって日本電産は絶対不可欠な存在になるということだ。同社が本格的に自動車分野に参入したのはここ3、4年のことだが、確かにこの間に「エコカー、自動運転」など従来の自動車の姿が変貌を遂げつつある。永守社長は今後10年以内に起こる自動車の変化の流れに日本電産は完全に乗ったと確信している。自動車部品は従来、“新規参入に時間がかかる、値下げで儲からない、メーカーの言いなり”などが特色だった。しかし、その従来パターンは変わり自動車に日本電産の製品が一気に多く搭載され、日本電産はかつての勢いを大きく上回る“高成長かつ高収益”の実現が可能だ、と永守社長は一段と意気軒高だ。(中島)

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