マーケットレポート

マーケットの視点

欧米株市場の順調な回復が続けば、今週の日経平均株価も戻りを試す展開へ

◆先週末の欧米株市場の大幅反発を受け日本株市場も急反発、1万5000円台で戻りを試す展開も

・日経平均株価は急落が続いて深い調整となってしまった。9月25日に昨年来高値「1万6374円14銭」を付けてから15営業日で“4勝11敗”、17日終値は「1万4532円51銭」まで下落、この間の下落幅は“1841.63円、11.25%”となった。欧米株の年初来高値からの下落率は仏CAC40“14.72%”、独DAX“14.53%”、英FTSE100“9.92%”、米国のNASDAQ“8.36%”、S&P500“7.40%”、NYダウ“6.73%”となっている。足下の景況感が厳しい順番の下落率になっているように見える。この間、為替が10月1日には一時110円/米ドル台まで円安が進んだのが、世界経済の減速懸念が強まったことで“リスクオン”モードとなって再び円高に戻り15、16日には105円/米ドル台となったことが一層、日本株を押し下げた。

・しかし、先週末の17日の欧米株市場はNYダウが前日比“263.17ドル高”、独DAX“267.37ポイント高”、英FTSE100“114.38ポイント高”、仏CAC40“114.56ポイント高”と急速に値を戻した。17日に発表された米国の経済指標は予想を上回る結果が相次ぎ、米国経済見通しへの疑念が大きく後退したこと、GE、ハネウエルなど米企業決算が堅調な内容だったことなどから安心感が戻り、欧米株市場の大幅上昇となった。また、米S&P500は先週で4週連続下落と11年8月と並ぶ週間ベースでは最長記録となったこともあり、欧米株市場の調整下落はほぼ完了したのではという見方が強まっている。

・週明け20日の日本株市場は、3週間に及ぶ急速な調整下落を経た後、先週末の欧米株市場の急反発を受けて大幅反発に転じてスタートした。先週末17日の東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は“69.41%”にまで下落し、日経225ベースの予想PERは“13.98倍”と14倍割れとなっていた。週末の欧米株市場の様子を見てからということで、買い頃な株価水準まで下落した銘柄が多く目立ったものの、買い見送りとなってジリ安歩調となり、17日の日経平均株価はほぼ安値引けの前日比“205.87銭安”となった。週末にかけて、為替が再び107円/米ドル台と円安気味に戻り、欧米株市場が急反発に転じたことで、大幅反発でスタートし、一気に1万5000円台を回復している。今週を通じては、欧米株市場で順調に戻り歩調が続けば、日経平均株価も1万5000円台で戻りを試す展開となる可能性が大きいと言えよう。

◆米国経済見通しへの不安は和らぎ再びドル高・円安気味へ、欧州は追加緩和策への期待高まる

・米国経済指標は、17日発表の「10月の米ミシガン大消費者態度指数(速)」が“86.4”と9月確報値84.6を下回る市場予想84.1を上回り、07年7月以来の7年3カ月ぶりに高い水準となった。消費者期待指数も9月75.4、市場予想74.4を上回る“78.4”と12年10月以来の高水準となり、地政学リスクの高まり、エボラ出血熱の広がり、世界経済の減速懸念と消費者心理を冷やす事態が相次いでいるが、米国の消費者マインドに陰りは見られず安心感が強まっている。また、同じく17日に米商務省が発表した「9月の住宅着工件数」は年率101万7000件、前月比6.3%増と堅調な回復基調が続いていることも確認された。今回は、米国の長期金利が2.5%を割り込んで急落し、15日には13年6月以来の2%割れとなったことも不安感を高めたが、週末にかけて落ち着きを取り戻しており、再びドル高・円安基調へと推移しよう。

・一方、ドイツ経済の足踏み、再び南欧諸国の長期金利が上昇に転じるなど、先行き不安が強まっていた欧州に関しても、ECBの追加緩和策への期待が高まり、平静を取り戻すことになりそうだ。

◆今週から14年4~9月期決算発表がスタート、内容吟味で失望売りに買い向かうことも有効

・今週はいよいよ14年4~9月期決算がスタートする。いつものように注目企業では22日発表の日本電産が皮切りとなるが、再度の上方修正と好調な内容となる公算が大きい。主要企業の多くは来週から再来週にかけてとなるが、今回は世界経済の減速懸念が台頭、為替・株式市場の乱高下の直後となることから、総じて楽観的な見方とはならないと考えられるが、実態的には余裕含みの内容になると予想する。もちろん、内容の吟味は必要だが、過度の失望売りとなった銘柄に関しては、むしろ積極的に買い向かうスタンスで臨むことが有効なのではと考える。

(中島)

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