マーケットレポート

マーケットの視点

自民党圧勝観測などで上値追いは期待されるが、節目突破の達成感や高値警戒も強まる展開

◆世界株活況、米NYダウ・S&P500は史上最高値を更新し続け、独DAXも5カ月ぶりの更新

・先週の世界株市場は引き続き好調な推移となった。特に、連騰記録が目立った。最長は東証二部で5日まで13営業日連騰かつ9営業日連続で年初来高値を更新、日経平均株価は5日まで6営業日連騰かつ5営業日連続で年初来高値を更新した。海外でも上海総合指数が11月28日までの7営業日連騰の後、1日は反落したが、2日から再び4連騰となり、年初来高値を更新し続けた。また、米国株市場では、NYダウが2、3、5日と、S&P500が3、5日と史上最高値を更新しNYダウは5日終値「1万7958ドル79セント」と1万8000ポイントに迫った。欧州市場も5日に猛反発、28日まで12営業日連騰で1万ポイント復活に迫っていた独DAXは、5日に前日比235.77ポイント高で終値「10087.12ポイント」と5カ月ぶりに1万ポイント台に乗せ、しかも7月3日「1万29.43ポイント」の史上最高値を一気に更新した。

・先週末の日経平均株価は、前週末比“460.60円高”で終値は「1万7920円45銭」と07年7月24日「1万8002円03銭」以来の1万8000円台乗せに迫っている。象徴的なのは、5日は開始早々に前日比127.85円安まで下落したが、日銀のETF買いなどを頼りにジワジワと上昇して後場には前日比プラスに転じ、結局は同33.24円高で引けるという底堅い動きとなっている。今週もこのまま連騰記録が続き、8月11~21日、13年12月17~30日の9連騰の記録を更新するかどうかが注目される。日米株式市場ともに高値警戒感は強いものの、NYダウとともに「1万8000」という節目を突破する公算は大きい。更に、07年7月9日「1万8261円98銭」というリーマン・ショック前の高値の更新は既に見えている。

◆日経平均株価はNYダウと共に“1万8000”の節目突破しリーマン・ショック前高値を更新か

・5日に発表された米国の「11月の雇用統計」は、非農業部門雇用者数が前月比「32.1万人増」と市場予想の23万人を大幅に上回り、失業率は同横ばいの「5.8%」だった。同時に、9月分を25.6万人→27.1万人、10月分を21.4万人→24.3万人に上方修正しており、改めて米国景気は力強い回復を続けていることが確認された。これを受けて、ドル買いが一気に進み121.68円/米ドルまで円は下落した。当然のことながら、米国の利上げが早期化するという見方が再び浮上している。12月16~17日に開催される米FOMCへの注目度は高い。失業率が完全雇用の目安とされる5.2~5.5%に達するのも時間の問題となってきており、もしも次回FOMCでゼロ金利策の継続に関して“相当期間”という表現が削除されるようであれば、米利上げへのカウントダウンが始まることになる。

・今週は、8日の国内7~9月期GDPの改定値が発表されるほか、10日に発表される「法人企業景気予測調査(10~12月期)」にも注目したい。消費増税の影響や夏場の天候不順の影響を脱し、円安が急加速したことを受けて、企業マインドが好転に向かっているかどうかを確認したい。足下は依然として不安を感じる状況を通過している段階であって期待は薄いものの、もしも好転の方向が示されれば、やはり株式市場にとっては追い風となろう。

・週末の14日は、いよいよ第47回衆議院選挙の投開票日となる。全てのアンケート調査は、自公優位、民主党劣勢、その他も厳しいとの結果になっている。自民党が単独で300議席を突破するとの見方もあり、自民党の圧勝観測がマーケットを支えている面もある。いずれにしても、今週は1万8000円を超えてリーマン・ショック前の高値更新が焦点となりそうだ。NYダウとともに達成感が出ることで調整に転じても不思議ではない状況にあるように思えるが、その反面、更なる上値追いもあり得そうだ。

(中島)

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