マーケットレポート

マーケットの視点

決算発表への期待は高まるが、欧州波乱などで乱高下相場が続きそう

◆ユーロの量的緩和策導入を先取りし独DAXは史上最高値更新、日本株は乱高下の大荒れ相場

・世界株市場は大荒れ相場が続いている。米国株のNYダウ、S&P500、NASDAQ総合指数は15日まで5営業日続落の後、先週末16日に6営業日ぶりに反発に転じたものの、先行きの不透明感は強いままだ。一方、欧州株市場は、22日開催のECB理事会で量的緩和策の導入を決定することが確実視されることを手掛かりに、急反発を続けている。特に大幅調整が目立っていた独DAXは、15日に“215.53ポイント上昇”して約1カ月ぶりに1万ポイントを回復、更に16日には“135.16ポイント上昇”し「1万167.77ポイント」と12月5日の「1万87.12ポイント」の史上最高値を一気に更新した。

・日経平均株価は1万7000円を挟んで乱高下となった。先週は米国株市場の続落、欧州株市場の急落を受けて14日が前日比“291.75円安”、1万7000円割れで海外の原油相場上昇、円安反転を受けて15日は同“312.74円高”、週末の16日はスイス国立銀行が突然、為替の無制限介入を終了すると発表したことで一気に115円/米ドル台の円高に進み同“244.54円安”、週明けの19日は先週末の欧米株市場の急反発と円安への戻りから急反発で始まった。先週まで3週連続の下落となり、この間に“954.80円安、5.36%下落”と昨年同様に年明けから大幅調整が続いている。14年は2月中旬まで6週連続の下落だったが、今年はこの先、歯止めがかかるかどうかだが、予断を許さない海外情勢が続くだけ楽観は出来ない。

◆スイスが無制限為替介入を終了し一気に円高が進んだが、短期収束で落ち着いた展開に

・スイス国立銀行は、15日に2011年以来続けてきた「1.20ユーロ/スイスフラン」を上限とする無制限の為替介入を終了すると発表した。寝耳に水の終了宣言によって、一時はユーロがスイスフランに対し30%もの下落となり、円もツレ高となって138円/ユーロ台から一気に134円/ユーロ台まで、対米ドルも118円/米ドル近い水準から16日には115円/米ドル台まで円高が進んだことが日本株市場を冷やした。「スイス・ショック」はユーロ急落に止まらず、スイスの主要株式指標SMIが14日終値「9198.20ポイント」→15日「8400.61ポイント」と8.67%下落、16日も「7899.59ポイント」と5.96%下落、2日間で14.12%もの急落となった。更に、イギリスのFX業者アルパリが破綻するという事態も招いている。但し、混乱は収まりかけており、為替も0.99ユーロ/スイスフラン程度に落ち着き、円相場も先週末は117円/米ドル台まで一気に戻り、週明けも117円/米ドル近辺で落ち着いている。

◆今週も欧州波乱の可能性があり、10~12月期決算発表は期待されるが、乱高下が続きそう

・今週は、22日のECB理事会が、欧州国債を5000億ユーロ(約68兆円)以上購入する量的緩和策を決定し発表すると予想されている。開始時期や購入対象の国債をどういう内容にするかは、発表を待つしかないが、原油市況の急落が追い打ちを掛けている欧州のデフレ不安を払拭するために、ECBは躍起にならざるを得ない状況に追い込まれている。25日のギリシャ議会の総選挙では、緊縮財政反対派の「急進左翼進歩連合」が第1党になることが濃厚だが、連立政権を組む必要がありそうで暫くは紛糾しそうだ。その成り行き次第では、ギリシャのEU離脱に対する議論が高まることが金融市場を混乱に陥れかねない。

・22日の日本電産を皮切りに、14年10~12月期の決算発表が本格化する。14年4~9月期決算発表時の為替想定に対し相当な円安に振れていることもあって、総じて強含みの決算発表になる可能性は高い。しかし、不安定な海外情勢が続くだけに、むしろマイナス材料に大きく反応するマーケット展開となりそうだ。欧州株市場は量的緩和策の発表で材料出尽くしとなり、米国株市場も焦点が定まらない状況が続きそうだ。従って、当面は欧米株市場、日本株市場とも乱高下の大荒れ相場が続きそうだ。

(中島)

今週の主要スケジュール

週間スケジュール
クリックして拡大


国内株取引のリスク
株価の変動、および為替の変動等(外国株式の場合)により損失が生じるおそれがあります。
国内株取引の手数料について
国内株の手数料は多岐に渡っているため、このスペースに表示するのが難しいため、詳細は国内株の「手数料とリスクについて」でご確認ください。
株式は、クーリング・オフの対象にはなりません
詳しくは手数料とリスクについてをご覧ください。