マーケットレポート

マーケットの視点

1万8000円前後の推移から07年高値にチャレンジする展開へ

◆新興国市場が急騰、独DAX・米S&P500が最高値更新、日経平均株価も1万8000円超え

・先週の世界株式市場は引き続き好調な推移となった。最大の上昇率を記録したのはロシアRTSで10.61%もの上昇、次いで上海総合指数の4.16%上昇、ブラジル・ボベスパ3.78%上昇と、新興国市場の上昇幅の大きさが目立った。ロシアRTSの急騰は、原油価格が2月に入って出直りWTI原油先物価格が50ドル/バレル台で落ち着いていることと、4カ国首脳会合による12日のウクライナ・ロシアの停戦合意成立が安心感を与えた結果。上海総合指数は過去2週間の調整を脱し13日まで5連騰、印SENSEXは9日まで7営業日続落の後、13日まで4連騰となり2万9000ポイント台を回復した。

・欧米株式市場も好調。欧州株式市場は、ウクライナ情勢の好転とギリシャ債務問題でECBがギリシャの銀行を対象とする緊急流動性支援の継続を認めたことなどで独DAXは12、13日と2日続けて史上最高値を更新し13日のザラ場高値が1万1013.85ポイントと節目を超え、英FTSE100は13日に6873.52ポイントと年初からの高値を更新し、14年9月4日6877.97ポイント以来の高値となり、仏CAC40も12、13日に昨年来高値を更新した。米国株式市場も、NYダウが12、13日と年初からの高値を更新し、13日終値は1万8019ドル35セントと12月29日以来の1万8000ドル台乗せとなった。NASDAQ総合指数は12、13日と昨年来高値を更新、S&P500は13日終値が2096.99ポイントと12月29日の史上最高値を更新した。

・11日に為替が12月下旬以来の120円/米ドル台の円安へと進んだこともあり、日経平均株価は12日のザラ場高値が「1万8005円45銭」と12月8日「1万8030円83銭」以来の1万8000円突破、終値も「1万7979円72銭」と終値ベースで07年7月24日「1万8002円03銭」以来、7年7カ月ぶりの高値水準となった。12日の東証1部・売買代金は3兆1600億円と14年12月12日(SQ算出日)3兆6315億円以来の3兆円超えの活況。13日は再び118円/米ドル台に戻ったこともあって、終日、利食い売りに押されたまま反落したが、13日終値は前週末比“264.86円上昇”の「1万7913円36銭」で引けた。

◆原油価格も落ち着くなど海外情勢は好転、国内指標への期待もあり上昇志向高まる展開へ

・昨年末の日経平均株価は、12月8日にザラ場で1万8000円を突破した翌日から、原油安ショックとギリシャ不安再燃で、大幅な調整局面に突入した。しかし、原油価格は反転してWTI先物価格50ドル/バレル台で小康状態を保ち、ギリシャ問題は解決に向けて前進しつつあり、ウクライナ情勢は停戦合意の成立で好転に向かっている。更に、新興国の株式市場が上昇に転じていることに象徴されるように、世界的に金融緩和の流れが強まりリスクマネーが株式市場に流入する傾向が再び強まっている。

・国内経済指標に関しても、昨年11月17日に年率換算・前期比1.7%減とショッキングなマイナス成長が発表された14年7~9月期・実質GDP成長率を12月8日に同1.9%減と下方修正し、当時は国内景気が更に沈みこむという不安が高まっていた。しかし、16日に発表された10~12月期成長率は3期ぶりのプラス成長となり、昨年1~3月の消費増税前の駆け込み需要の反動減はあるが、今後発表されるマクロ・ミクロ経済指標とも好転を示す内容が多くなる見通しだ。日経平均株価は、1万8000円前後の推移から、リーマン・ショック前の高値07年7月9日1万8261円98銭を目指す展開へと進もう。

・14年10~12月期決算は総じて好調な結果に終わり、決算集計の結果、15年3月期は7年ぶりに過去最高を更新することになろう。個別には、同一業種内で明暗が分かれる内容が目立ち、株価もそれによって大幅上昇する銘柄と急落する銘柄に分かれた。増配や自社株買いなど株主還元を高める傾向も強まっている。実質的には好調な決算内容でありながら、特殊事情での下方修正、見通しの据え置き、市場予想を下回るなどの理由で大きく売り込まれた会社の売られ過ぎた株価にも改めて注目したい。

(中島)

今週の主要スケジュール

週間スケジュール
クリックして拡大


国内株取引のリスク
株価の変動、および為替の変動等(外国株式の場合)により損失が生じるおそれがあります。
国内株取引の手数料について
国内株の手数料は多岐に渡っているため、このスペースに表示するのが難しいため、詳細は国内株の「手数料とリスクについて」でご確認ください。
株式は、クーリング・オフの対象にはなりません
詳しくは手数料とリスクについてをご覧ください。