マーケットレポート

マーケットの視点

欧米株、日本株とも調整は浅く短期で終わり、再び上昇トレンドへ

◆先週まで欧米株は軟調に推移し日本株も先週末に急落したが、週明けは揃って大幅回復

・先週の日経平均株価は7週間ぶりの下落に転じた。23日終値で「1万9754円36銭」まで上昇したが、週末にかけて大崩れし26、27日の2日間で“460.57円安”と急落、週間ベースで“274.59円安”の「1万9285円63銭」で終えた。27日は配当落ち分の下落幅110円強を充分に埋めて後場早々には“118.91円高”まで上昇するなど好調だったが、先物主導で急落し売りが売りを呼び、結局は前日比“185.49円安”となった。一転して大幅下落となったのは、休みない上昇が続いたことで高値警戒が強かった上に、欧米株式市場が軟調に推移し、120円/米ドル台が定着しかけていた為替も再び円高方向に向かったため。

・米国株式市場はNYダウ、S&P500、NASDAQ総合指数とも26日まで4日続落した。25日に発表された「2月の耐久財受注」が市場予想の前月比0.4%増に対し同1.4%減と大きく下回り、1月も同2.8%増から2.0%増へと下方修正されたことで1~3月期GDP成長率が引き下げられるとの懸念が台頭し、25日のNYダウは前日比“292.60ドル安、1.62%下落”の「1万7718ドル54セント」と4日ぶりに1万8000ドル割れ、NASDAQも同“118.209ポイント安、2.37%下落”の「4876.519ポイント」と史上最高値更新が遠のいた。また、英FTSE100が18日以降、20日「7022.51ポイント」、23日「7037.67ポイント」と、99年12月30日の史上最高値「6930.20ポイント」を15年3カ月ぶりに更新した後、27日まで4日続落している。

・しかし、先週末の27日の米国株式市場は3市場とも5日ぶりの上昇に転じ落ち着きを取り戻している。これを受けて週明け30日の日経平均株価は前週末比“125.77円高”と3営業日ぶりに上昇した。更に、週明けの欧米株式市場は、独DAXが“217.68ポイント高”で4営業日ぶりに1万2000ポイント台を回復、NYダウも前週末比“263.65ドル高”で一時1万8000ドルを回復するなど、軒並み大幅な回復に転じている。今週の雇用統計など米国経済指標の発表や来週以降の決算発表などが気になるが、欧米株式市場の調整は比較的浅く短期間で終え、一旦は弱気に傾きかけた世界株式市場も粘り強い展開が続く可能性は高い。30日の為替も120円/米ドル台を回復、日本株市場も先週末の短期調整を経て再び堅調な展開になりそうだ。

◆重要指標の発表や決算発表は気になるが、堅調な展開で再び節目突破のチャレンジへ

・今週は重要な経済指標の発表が相次ぐ。30日に発表されたわが国の「2月の鉱工業生産」は市場予想の中央値の前月比1.8%減を下回る同3.4%減となった。但し、予測調査で3月が前回調査の同3.2%減からは同2.0%減へと若干上方修正され、その後は4月が同3.6%増と新年度に入れば持ち直すとし、経済産業省は「緩やかな持ち直しの動き」との基調判断を維持した。1日には「日銀短観(3月調査)が発表される。業況判断DIは「最近」、「先行き」とも改善が見込まれるものの微妙な段階であり注目度は高い。また、新年度に向けた業績計画と設備投資計画は4月下旬以降の決算発表を占う上で参考になる。

・米国では、1日に「3月の製造業ISM指数」、3日に「3月の雇用統計」が発表される。先週の「耐久財受注」が予想外に下振れしただけに油断はできない。また、8日発表のアルコアを皮切りに14日インテル、JPモルガン・チェース、15日バンク・オブ・アメリカ、16日シティ・グループ、ゴールドマン・サックス、17日GE、20日IBMなど米国企業の15年1~3月期決算発表が始まる。米国企業の業績は、原油安やドル高の影響もあって、EPSのコンセンサス予想が切り下がって来ており、1~3月期、4~6月期と連続減益になるとの観測もある。しかし、米国企業の業績悪化懸念はある程度織り込んでおり、事前に下方修正が続いても実際の発表では予想を上回るケースが多いことから、極端に心配する必要はないだろう。従って、独DAX、英FTSE100、NYダウ、S&P500が揃って史上最高値を更新、NASDAQ総合指数も史上最高値に再チャレンジ、日経平均株価も改めて2万円突破に向けて進む展開になると予想する。

(中島)

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