マーケットレポート

マーケットの視点

今度の決算発表では2万円台の上昇相場に向けた銘柄選択を考えたい

◆先週は世界同時株高の様相、日経平均株価も2万円ワンタッチ、今週も堅調なスタート

・先週末は日経平均株価が開始早々にザラ場高値で「2万6円」と、ITバブル時の00年4月14日「2万434円68銭」以来の2万円台乗せを達成した。但し、利食いに押されて最終的には前日比“30.09円安”と4日ぶりに反落して「1万9907円63銭」と終値2万円台は次に持ち越して終えた。先週末の欧米株式が好調だったことから、週明けの13日も1万9900円を挟む堅調な小動きとなった。2万円台に乗せることはなかったが、利食いに押されながらも買い意欲の強い展開が続いている。待望の2万円台を達成したものの、東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は10日106.99%、13日107.75%と過熱感はない。また、東証2部指数、日経ジャスダック平均株価は13日まで8営業日の連騰となっている。

・先週は世界主要25カ国株式市場のうちトルコBIST100以外の24カ国が全て上昇する世界同時株高となった。指数の上昇率上位は香港ハンセン7.90%、ロシアRTS7.45%、中国上海総合4.41%など。欧州株市場は9、10日と大幅上昇し、10日に独DAXが「1万2374.73ポイント」と3月16日以来、英FTSE100が「7089.77ポイント」と3月23日以来の史上最高値更新となった。米国株市場でも10日にNYダウが「1万8057ドル65セント」、S&P500が「2102.06ポイント」と大台復活、NASDAQも「4995.978ポイント」と再び5000ポイントに迫り、今週にも3市場揃って史上最高値を更新しそうな勢いだった。週明けの欧米株式市場は、13日に発表された中国の「3月の貿易収支」において輸出が市場予想の前年同月比12%増に対し同15%減と大幅に下回ったこともあって、軟調な展開になった。

◆米日決算発表が本格化、英総選挙で様子見など欧米株が一進一退となれば日本株には好都合

・今週は米国企業の1~3月期決算発表が本格化し、来週からは日本企業の15.3期決算発表が始まることから、しばらくは様子見の展開が続きそうだ。米国企業の決算発表は、14日インテル、J&J、ウェルズ・ファーゴ、15日バンク・オブ・アメリカ、16日シティグループ、ゴールドマン・サックス・グループ、17日GE、ハネウェル、20日IBMなどの予定。主要な日本企業の決算発表は、安川電機(20日締め決算)が20日に発表、日本電産が22日に発表する。27日にコマツ、ファナック、京セラ、キヤノン(12月決算)、28日に信越化学、新日鐵住金、三菱電機、パナソニック、TDK、ホンダ、30日に海運3社、ソニー、セイコーエプソン、村田製作所、8日にトヨタなどの予定。

・米国企業決算はドル高・原油安による厳しさがマーケットに織り込み済みとされているだけに、予想を上回る好調な見通しの発表が米国株市場を押し上げる可能性が高そうだ。一方、日本企業決算は、終わった15.3期決算は更に上振れし次期16.3期は好調持続という予想が多いことから、むしろ慎重な見通しの発表が日本株市場を冷やすことになりかねない。しかし、日本企業の収益環境は良好な状態が続くと予想されることから、内容を吟味した上で失望売りは買いのチャンスになるケースが多いと考える。

・独DAX、英FTSE100が史上最高値更新という好調な欧州株式市場ではあるが、5月7日に英国総選挙の投票日を控えていること、ギリシャへの金融支援の延長は6月までであること、などから、このまま一直線の上昇基調を辿ることは難しいだろう。一方で、米国に関しても、経済指標の発表によって米国景気見通しと利上げ開始時期に関して大きく揺れ動くことになりそうだ。欧米株式市場が一進一退の展開となれば、むしろ過熱感が解消される点で“程よい状態”が続くことになると期待される。今後、日本市場は決算発表シーズンに突入しゴールデンウィークを迎える。日経平均株価は、その間に2万円台の上昇相場に向けて値固めの展開になると予想する。その点でも、今回の決算発表は次の上昇相場を支える銘柄を選択する上での重要なヒントを探すために、大いに注目したいところだ。

(中島)

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