マーケットレポート

マーケットの視点

GW中は米国の重要イベント・指標発表、国内の決算発表が続く中、銘柄選択のチャンスも

◆待望の日経平均2万円突破を実現、欧米株も持ち直し米NASDAQも史上最高値を更新

・日経平均株価は、22日終値で「2万133円90銭」と終値ベースでは00年4月14日「2万434円68銭」以来の2万円台乗せを15年ぶりに実現、その後も達成感と利益確定売りに押されながらも堅調に推移した。週末は今週からの決算発表本格化や米FOMC開催などのイベントを控えて様子見気分から前日比“167.61円安”と4日ぶりに大幅反落したものの、「2万20円04銭」と2万円台を維持して終えた。

・先週は日本株市場が先導するような形で欧米株市場も持ち直しに転じた。中でも、米NASDAQ総合指数は24日まで5連騰、23日終値は「5056.063ポイント」とついに00年3月10日「5048.62ポイント」を上回り史上最高値を達成、24日も「5092.085ポイント」と連続更新して週末を終えた。S&P500指数も22~24日まで3日連続で史上最高値を更新し24日終値は「2117.69ポイント」まで上昇、NYダウも24日終値「1万8080ドル14セント」と大台復活で終えた、米国企業の決算発表が予想を上回る結果となり買い直し機運が高まっている。ちなみに、S&P500ベースの15年1~3月期EPSは決算発表直前の前年同期比4.6%減の予想から、決算発表が進むにつれて直近では同2.8%減まで上方修正されている。

◆今回の決算発表も慎重見通しの発表が多そうで、失望売り等での買いチャンスを探りたい

・今週以降は国内で決算発表が本格化し、米国では重要イベントの開催、重要指標の発表が相次ぐことになる。米国では28~29日にFOMC開催、29日に「1~3月期GDP(速報)」、1日に「4月の製造業ISM景況指数」、来週末の8日に「4月の雇用統計」が発表される。いずれも大きな波乱はないものと予想するが、日本のGW中はマーケットの反応を読み切れない状況が続くと覚悟する必要がある。

・先週の決算発表は22日の日本電産、24日のマツダ、三菱自動車が目立ったところ。この3社の16.3期予想の発表スタンスから、例年通りの慎重な見通し発表となることが窺い知れた。それは、決算説明会での日本電産・永守社長の次の言葉に象徴されている。「15年度予想に関しては“ワンパターン”の慎重予想です。1年先のことを自信満々に「こうだ」と言うのは難しい話です」と。車載関連の引き合い殺到が続き、パソコン不振のHDD関連も高付加価値化・シェア上昇の手応えを強く感じ、大きな自信を持っていそうな日本電産でさえこの通りである。マツダは営業利益ほぼ横ばい、三菱自動車は7年ぶりの減益の見通しを発表。2社に共通するのは、欧州ユーロ、タイ・バーツ、ロシア・ルーブルに対する円高が大きな減益要因。但し、これらの通貨に対する円高に対応する価格政策等は余り織り込んではいない。

・決算発表で企業が最も避けたいのは「下方修正による株価急落」である。そのために、マイナス要素を出来るだけ強調して慎重な公表数字とし、公表数字を“絶対に”上回る結果に結び付けようとする。反面、減益見通しの発表は避けたい。従って、15年度の全体予想はコンセンサスでは二桁増益となっているのに対して、恐らく結果的には5%前後の増益に落ち着く可能性が高い。しかし、コンセンサス予想を下回るからと言って失望ばかりしていてはいけない。コンセンサス予想自体があてにならない。永守社長のおっしゃるように企業自身が1年先を見通すことが難しいのに、詳細な情報を持たずプラス面ばかり積み上げてしまう、ある意味で“いい加減な”コンセンサス予想に株価が左右されてしまうのはおかしな話だ。

・とは言え、コンセンサス予想に対する公表数字の結果で株価が大きく動く場合があることは事実である。従って、先週発表の安川電機やマツダ、三菱自動車のように失望売りになった場合に、決算内容を吟味して株価の動きを慎重に見る必要があるが、先行き株価が大きくリバウンドすることは充分にあり得る。5月半ばまでは決算発表が続くことになる。相変わらず慎重な公表予想を発表する企業は多いと予想する。すなわち、幾つもの買いチャンスが到来するというスタンスで決算発表を見て行きたい。

(中島)

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