マーケットレポート

マーケットの視点

世界株式リスクオン、決算発表への期待で日経平均株価2万1000円に再トライの展開も

◆上海、ギリシャの空は晴れて、NASDAQが史上最高値更新など一気に世界株式市場は大幅反発

・先週の日経平均株価は、5連騰で“871.09円高、4.4%上昇”と猛反発し、6月24日高値「2万868円03銭」から7月10日「1万9779円83銭」までの下落幅“1088.20円”の80%強を一気に取り戻した。ギリシャ債務問題の当面の解決、上海総合指数の下げ止まりで投資マネーがリスクオンに傾いた。為替も9日に120円/米ドル台まで円高が進んでいたのが、17日には124円/米ドル台まで戻している。今回は、海外波乱があった後の反動の大きさを物語る現象が起きている。13~17日まで5日間連続でその日の安値が前日の終値を上回っている。これは、欧米株が急騰した13年3月4~11日の6営業日連続以来の記録で、その後の連続記録ではWバズーカが日本株市場を加速させた14年10月29日~11月4日、15年2月18日~23日、27年振りの12連騰となり東証1部の時価総額が初の600兆円突破となった15年5月15日~20日の4営業日連続があるくらいの稀な記録。日本株への買い意欲の強さを改めて感じる記録である。

・欧米株式市場も好調に推移した。とりわけ、15日に発表されたインテルの決算が予想以上に好調だったこともあってNASDAQ総合指数が16、17日と連続して史上最高値を更新、17日終値は「5210.143ポイント」と初めて5200ポイントを突破した。S&P500の17日終値も「2126.64ポイント」と5月21日の史上最高値「2130.82ポイント」に迫り、NYダウも17日は反落したが「1万8086ドル45セント」と14日以降は1万8000ドル台を維持している。欧州株も英FTSE100(15日は前日比変わらず)、独DAXが16日まで7営業日連騰、仏CAC40が17日まで8営業日連騰となり、株価水準を大幅に戻している。週明けの20日も欧米株式市場は堅調、揃って上昇しNASDAQは3営業日連続で史上最高値更新、S&P500は3営業日続伸、NYダウは2営業日ぶりの上昇に転じた。日本に先行して発表が続く米国企業の15年4~6月期決算が予想以上に好調。トムソン・ロイター調査によると20日までの発表で72%が市場予想を上回り、4~6月期は7月1日時点の前年同期比3%減益から20日時点では同1.7%減益まで減益幅が縮小している。

◆今週以降15年4~6月期決算発表スタート、収益環境から見て増額修正への期待は高い

・海外情勢が落ち着いたところで、今週から3月決算企業の15年4~6月期決算の発表が始まる。主要企業では21日発表の安川電機、22日の日本電産、23日の信越化学、24日の日立ハイテクノロジーズが注目される。中でも、日本電産の決算発表はいつもその後の電機セクターの動向を示唆する内容となり、永守社長の発言への注目度が高いだけに株式市場へのインパクトは大きい。同社の決算はパソコン低迷でHDD用モータは低調だろうが、現在の収益源は車載・家電・産業用モータにシフトしつつあり、新製品効果と受注拡大によって、好調でないはずはない。R&D費用の増大などで弱い数字を示す可能性はあるが、引き続き実態に裏付けされた永守社長の“舌好調”への期待は高まる。

・その後、再来週には主要企業の多くが決算発表、8月第1週には15年4~6月期決算の大勢が判明することになるが、中国など新興国経済への不安はあるものの、為替推移、米国順調などを考えれば、悲観的になる要素は少ない。いつものようにこの段階での上方修正はほとんどないものと予想されるが、内容的には評価すべき決算が多いと予想する。今週は、まだ数社が決算発表するだけなので、株式市場は様子見姿勢となる可能性は高いが、そうなれば先回り買いが有効と言えそうだ。

・また、最近は、市場予想を下回ったと失望して売られるケースも目立っている。内容を吟味する必要はあるが、“勝手な思い込みの市場予想”が一人歩きして、それに対する失望感から一方的に売られる場合もある。第2四半期以降、特に来期に対する見極めが重要なので、判断は難しいが、結果的に失望売りの場面が絶好の買い場だったということは多い。そのような決算発表こそ注目したい。

(中島)

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