ローソク足

由来
ローソク足は、享保の時代に米相場の予測に用いられたのが始まりとされています。
日本の罫線分析の原点であるイカリ引きから変化し、現在の形になったのは明治後半と言われています。
海外ではキャンドルチャートとして広く知られています。
概要
ローソク足から相場の流れを判断する方法には、次の方法があります。

  1. 単線分析
  2. ローソク足の実体、上下の影の長さによって相場の方向性を探ることができます。
    形状 呼び名 俗称 性質
    大陽線 陽の丸坊主 非常に強い
    大陽線 陽の大引坊主 先高観が強い
    ただし、上位に出た場合はやや慎重に
    大陽線 陽の寄付坊主 先高観が強い
    大陽線   先高観が強い
    小陽線 極線(コマ) 株価の先行きに迷いが生じている状態
    小陽線   強い保ち合い
    下影陽線 タクリ線 下位に出た場合は上昇転換の暗示
    上位に出れば天井を暗示(首吊り線)
    下影陽線   上昇の暗示
    ただし下位に出た場合はやや慎重に
    上影陽線 トンカチ 騰勢の衰えを示唆
    ただし下位に出た場合は反転を暗示
    上影陽線   先高観がやや弱い
    大陰線 陰の丸坊主 非常に弱い
    大陰線 陰の寄付坊主 先安観が強い
    ただし、下位に出た場合はやや慎重に
    大陰線 陰の大引坊主 先安観が強い
    大陰線   先安観が強い
    小陰線 極線(コマ) 株価の先行きに迷いが生じている状態
    小陰線   弱い保ち合い
    下影陰線 タクリ線 下位に出た場合は上昇転換の暗示
    上位に出れば天井を暗示
    下影陰線   下落暗示
    ただし下位に出た場合はやや慎重に
    上影陰線 トンカチ 上位に出れば反落を示唆
    ただし下位に出た場合は先安観に変化
    上影陰線   やや弱い
    寄引同事 寄せ線 転換暗示
    寄引同事 四値同事 転換多し
    寄引同事 トウバ 小休止、終戦
    上位に出現は転換暗示
    寄引同事 トンボ 上位、下位に出現は転換暗示
    寄引同事 十字 株価の先行きに迷いあり
    上位、下位に出現は転換暗示
    寄引同事 上十字(トンボ) トンボと同じ
    上位に出現は騰勢の衰えを示す
    寄引同事 下十字(トンボ) トンボと同じ
    下位に出現は売り勢力の衰えを示す
  3. 複数足分析
  4. 前後の足の組み合わせによって相場の方向性を探ることができます。
    形状 呼び名 性質
    かぶせ線 騰勢の衰えを示す
    あて首線 戻り売り狙い
    入り首線 戻り売りをよしとする
    差し込み線 追撃売りの急所
    切り込み線(切り返し線) 相場の下位の出現した場合は、買い転換を暗示
    たすき線 相場の転換点となりうる
    包み線(抱き線) 上位に陽線を包む陰線が出た場合は、売り転換を強く暗示
    下位に陰線を包む陽線が出た場合は、「抱きの1本立ち」といい、買い暗示
    はらみ寄せ線 上位で大陽線のはらみ寄せが出た場合、天井となる傾向が強い
    下位で大陰線のはらみ寄せが出た場合、底となる傾向が強い
    相場の転換点となりうる
    並び赤 上昇途中に前日の足から放たれて出現した場合、「上放れ並び赤」といい、買い暗示
    下値をきり下げる流れの後に出た場合、「下放れ並び赤」といい、売り暗示
    並び黒 下落途中に下放れたところに出た場合、「下放れ並び黒」といい、売り暗示
    出会い線 強い転換の暗示
    行き違い線 上昇基調の途中で出た場合は、買い暗示
    下落基調の途中で出た場合は、売り暗示
    三山 チャートの形状を表す
    2番目の山が一番高値となる場合が多い
    大天井を形成した後、反落するパターン
    毛抜き天井 チャートの形状を表す
    時間をかけて大天井を形成した後、反落するパターン
    団子天井 チャートの形状を表す
    時間をかけて大天井を形成した後、反落するパターン
    赤三兵 先高観が強い
    黒三兵 先安観が強い
    三空 空が上に放たれた場合は、先高観
    空が下に放たれた場合は、先安観
    連続して3回空を開ける場合は、利食い、いったん手仕舞いをよしとする
    三川(宵の明星) 下降相場への転機
    三川(明けの明星) 上昇相場への転機
  5. 移動平均線分析
  6. 日、週、月などの動きを平均化することによって株価の慣性を引き出し、トレンドの方向性を見ることができます。
    • 種類
    • 種類 概要 備考
      単純移動平均線(MA or SMA) 一定期間を対象にして算術平均で算出します。
      過去の価格トレンドを追随する分析法で、市場の動きに後れをとりますが、 大きなトレンドの動きを教えてくれます。
      複数線での分析は、単純移動平均線がよく利用されます。
      修正移動平均線(RMA ) 原価計算等で用いられる移動平均です。  
      加重移動平均線(WMA) 価格の重みを過去に向けて順次小さくするので、緩やかに 上昇・下降時は威力を発揮します。乱高下や保ち合い局面では利用価値が劣ります。  
      指数平滑移動平均線(EMA) 累積加重平均で、直近の価格にウェートをつけます。
      単純移動平均線、加重移動平均線より市場の変化をより早く表すチャートといわれます。
      高値ゾーンでEMAの上昇から下降への反転は売り信号、安値ゾーンでEMAへ下降から上昇は買い信号となります。
       
    • 計算式
    • 種類 計算式
      単純移動平均線(MA or SMA) MA(n) = (C0+C1+・・・+C(n-1))÷n

      ※n = 対象期間、C0 = 直近nの終値
      修正移動平均線(RMA) RMA(n) = ((n-1)×RMA(n-1) + C0)÷n

      ※n = 対象期間、C0 = 直近nの終値
      但し1本目は単純平均値となります。
      加重移動平均線(WMA) WMA(n) = (n×C0 + (n-1)×C1+・・・+C(n-1))÷(1 + 2 +・・・+ n)

      ※n = 対象期間、C0 = 直近nの終値
      指数平滑移動平均線(EMA) EMA(n) = EMA(n-1) + a×{C0 -EMA(n-1)}

      ※n = 対象期間、平滑化定数a = 2 / (n+1) C0 = 直近nの終値
      但し1本目は単純平均値となります。
チャートサンプル
ローソク足のチャートサンプルは以下のようになります。
ローソク足
パラメータ
移動平均線の種別、本数を変更することができます。
移動平均線の種別については、上記を参照してください。
売りサイン・買いサイン
以下に代表的な売買サインを示します。

売りサイン
概要
デッドクロス(売り転換) (短期移動平均(n-1)>中期移動平均(n-1)
かつ
短期移動平均(n)≦中期移動平均(n))
または
(短期移動平均(n-1)>長期移動平均(n-1)
かつ
短期移動平均(n)≦長期移動平均(n))
買いサイン
概要
ゴールデンクロス(買い転換) (短期移動平均(n-1)<中期移動平均(n-1)
かつ
短期移動平均(n)≧中期移動平均(n))
または
(短期移動平均(n-1)<長期移動平均(n-1)
かつ
短期移動平均(n)≧長期移動平均(n))