P&F(ポイントアンドフィギュア)

由来
P&F(PointandFigure)は、海外で使用される最も代表的な非時系列分析です。
一般的には、1880年代に利用されていた価格記録法を発展させたもので、1901年にチャールズ・ダウがウォールストリート・ジャーナルの記事で触れたものが一番古い記録であると言われています。
しかし、ダウがブックメソッドまたはフィギュアチャート(Figure Chart)と名づけた、株価が1ポイント以上逆に動いた場合に列を右隣に変えるというルールにより数字で示した方法を、ビクトール・ド・ビリエが1890年代に○と×で記録することで値動きの方向が明確になるよう改良したものを由来だとする説もあります。
P&Fはトレンド追従型指標に分類されるチャートです。
概要
P&Fは、時間の経過を考慮しません。また、出来高の概念もなく、あくまで価格を中心にトレンドから相場方向を判断するもので、カギ足、新値足などと類似しています。

P&Fは以下のように表します。

・1ポイントの価格幅または比率mを決定とします。

・転換ポイントnを決定します。
  ※nは通常3が用いられます。

・価格が決めたポイント幅以上に動いたら、動いたポイント数を記入していきます。

・上げ方向に動いた場合は「×」を、下げ方向に動いた場合は「○」を記入します。

・×から○または○から×への転換は、価格が反対方向にnポイント分変動した場合とします。

・それぞれの列には、上昇か下降かの一方向のみの動きを記入します。

・「×」の連続は「上昇トレンド」の継続を表し、「○」の連続は「下降トレンド」の 継続を表します。
チャートサンプル
P&Fのチャートサンプルは以下のようになります。
P&F
パラメータ
ポイントmは0.2%程度が主流です。

【m = 0.2%の例】

500円未満 … 1円
500円以上1000円未満 … 2円
1000円以上5000円未満 … 10円
5000円以上1万円未満 … 20円

転換ポイントnは3が一般的ですが短期の場合枠数を2、1とすることもあります。
1ポイントの価格幅または比率が小さいほど短期売買向け、大きいほど長期売買向けとなります。

売りサイン・買いサイン
以下に代表的な売買サインを示します。

買いサイン
  • 上昇局面では直前の上昇局面の一番上の×を上回って×印が付いた時を「買い(ダブルトップ)」とします。

売りサイン
  • 下落局面では直前の下落局面の一番下の○を下回って○印が付いた時を「売り(ダブルボトム)」とします。

横ばいや高値を更新しながらの買いシグナルは「ダブルトップ」の考え方でよいのですが、高値を切り下げながらの買いシグナルは、直前の高値ではなく、「もう一つ前の高値」を参考とした方が効果的です。
なお、売りシグナルの場合はこの反対です。
横ばいや安値を更新しながらの売りシグナルは「ダブルボトム」の考え方で臨みますが、安値を切り上げながらの売りシグナルは、直前の安値ではなく、もう一つ前の安値を参考とする「トリプルボトム」で臨みます。反対にもう一つ前の高値を参考とするケースは「トリプルトップ」となります。

設定したポイントの大きさと転換ポイントが適切であると、非常に効果的な分析ツールとなりますが、不適切だとダマシが多くなります。