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スポットニュース

データセンターに注目

  1. 中央政府のニューインフラ建設加速方針を受け、地方政府や企業が動き出す
  2. IoTや工業インターネットの普及とともに、データセンターの需要は拡大する見込み
  3. データセンターの市場シェアと注目銘柄

中央政府のニューインフラ建設加速の方針を受け、地方政府や企業が動き出す

 ニューインフラ建設を加速する方針が、 3月4日の中央政治局常務委員会で示された。その中でデータセンターに言及。4月1日に習近平・国家主席も、「新型肺炎の世界的な感染拡大で中国経済は新たな試練に直面しているが、技術発展や産業のグレードアップを推進するチャンスでもある」とし、5Gネットワーク構築やデータセンターの建設などを加速させるよう求めた。

 中央政府の方針に呼応するように、5月以降、上海市をはじめ、十数の省・市がニューインフラ建設に関する施策を発表。3月に「ニューインフラ10カ条」を発表していた広州市は、5月8日にプロジェクト73件の契約(電子)署名式・除幕式を行った。総投資額で1800億元に上る広州市のプロジェクトにはAIやビックデータセンターなどが含まれている。参加企業はファーウェイ、百度、京東など300社にも及ぶ。また5月26日、テンセント(00700.HK)は今後5年間でクラウドやAI、データセンターなどのニューインフラに5000億元を投資すると表明した。

政府と企業が一丸になって動き出したニューインフラ建設は、今後加速するとみられる。

IoTや工業インターネットの普及とともに、データセンターの需要は拡大する見込み

モノのインターネット(IoT)や工業インターネットの普及とともにデータ量は増加し、そのインフラとなるデータセンターの需要拡大をもたらす。中国IDC圏の予想では、データセンターの市場規模は20年以降伸びが加速し、年平均27%のペースで拡大する見込み。

データセンターの市場シェアと注目銘柄

今後、データセンター事業者の役割はさらに増していくと予想される

データセンターの市場シェアは、通信キャリア3社が圧倒的に高いが、その半分以上が自社用となる。また、19年はデータセンターを専門に手掛ける事業者の市場シェアが大幅に拡大した。今後、市場規模の拡大とともにデータセンター事業者の役割はさらに増していくと予想される。