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【2月15日の中国本土市場】

2019.02.15 17:42

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が続落し、前日比1.37%安の2682.38ポイント。B株指数は6日ぶりに反落し、0.48%安の280.78ポイント。深セン市場は深セン成分指数が6日ぶりに反落し、1.14%安の8125.63ポイント。B株指数は7日ぶりに反落し、1.00%安の916.52ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約0.2%増加し、概算で4183億元。3日連続で4000億元台を維持した。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが続いたが、規模は縮小。それぞれの買越額は9億2000万元、16億9000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中通商協議の結果を見極めたいとの思惑から、上海総合指数は小安く寄り付いた。寄り付き直後に発表された1月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はいずれも鈍化し、市場予想を下回った。比較対象の昨年1月の水準が高かったことが影響したもようだが、需要の低迷が意識され、相場の重しとなった。上海総合指数は終日マイナス圏で推移し、終値は3日ぶりに2700ポイント割り込んだ。上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。特に大型株の下落が目立ち、上海市場の大型株で構成される上証50指数は2.28%安だった。深セン市場の下落銘柄は5割半に上った。中小企業板指数は0.58%安、創業板指数は0.30%安だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、金融株が総じて軟調。太平洋保険'A'(601601.SS)が3.18%安、平安保険'A'(601318.SS)が2.84%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.70%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.47%安。二大石油株も下落し、上海総合指数を押し下げた。中国石油化工'A'(600028.SS)が1.54%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.79%安だった。

 そのほかでは、酒造株で利益確定売りが目立った。洋河酒廠(002304.SZ)が3.22%安、瀘州老窖(000568.SZ)が2.37%安、宜賓五糧液(000858.SZ)が2.29%安。ほかの消費関連や家電株も軟調。テーマ株として連日注目されていたOLED(有機EL)株はまちまち。OLED関連技術は開発途上にあり、量産には達していないと一部企業が見解を明らかにしたことで、投資家がやや冷静さを取り戻したもようだ。一方、養豚関連株は大きく上昇。ブタ出荷価格の上昇が好感された。新五豊(600975.SS)、傲農生物(603363.SS)、遼寧禾豊牧業(603609.SS)がそろってストップ高となった。

 上海・深センB株市場は全体の7割弱の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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