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【4月30日の香港市場】

2015.04.30 18:58

 主要指数はそろって続落した。ハンセン指数は前日比0.94%安の2万8133.00ポイント。H株指数は1.17%安の1万4431.11ポイント、レッドチップ指数は0.39%安の5554.67ポイントと、いずれも3日続落した。メインボードの売買代金は前日比で約5%増加し、概算で1708億6400万HKドルだった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)の買越額は22億7600万元に増加した。

 週末の香港市場は利益確定売りに押される展開。メーデー連休前の最終取引日に月末が重なり、換金売りが目立った。市場予想を大幅に下回った米国のGDPが世界的なリスクオフにつながり、前日の欧米市場や本日の東京市場などが軒並み株安となり、香港市場の地合いも悪くした。さらに国有企業改革と金融緩和をめぐる期待感の後退やIPO(新規公開)による需給懸念から、本日のA株市場が低迷。その影響からA・H重複上場株が売られ、H株指数の下げ幅はやや大きかった。

 これを受け、中国銀行(03988.HK)が3.61%安、中国光大銀行(06818.HK)が2.58%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.89%安、中国建設銀行(00939.HK)が1.82%安など、本土系銀行株が軒並み下げた。本日までに出揃った1-3月期決算で利ザヤ縮小の圧力が鮮明となり、利益確定売りにつながった。業界再編や4G(第四世代移動通信)事業への期待感などから堅調だった通信セクターも調整。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は5.82%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。同じく再編の憶測が駆けめぐった海運セクターでも、最大手の中国遠洋控股(01919.HK)が2.98%安。再編の観測を明確に否定したほか、1-3月期が引き続き赤字となったことも嫌気された。さらに、中国経済の先行き不透明感も燻り、投資家はメーデー連休商戦の不振を警戒。全般的に消費・レジャー株が軟調だった。蒙牛乳業(02319.HK)が4.61%安、百麗国際(01880.HK)が4.31%安、青島ビール(00168.HK)が3.70%安。

 一方で不動産市況に底入れの兆しが出ているという中国政府の認識が明らかになり、本土系不動産株が逆行高となった。政策期待も加わり、華潤置地(01109.HK)が7.41%高、中国海外発展(00688.HK)が4.67%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位。金地商置(00535.HK)が23.52%高、恒大地産集団(03333.HK)が18.93%高、雅居楽地産(03383.HK)が9.42%高と、急騰した銘柄も目立った。製紙株も堅調で、大手の山東晨鳴紙業'H'(01812.HK)は5.38%高。本日発表した1-3月期決算では、純損益が2ケタ増益まで改善しており、買い戻す動きが広がった。(中国部・畦田)

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