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【9月30日の中国本土市場】

2015.09.30 17:24

 主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.48%高の3052.78ポイント、A株指数が0.48%高の3197.37ポイント、B株指数が0.67%高の309.71ポイント。深セン市場はA株指数が0.28%高の1795.35ポイント、B株指数が2.22%高の1050.73ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約12%減少し、概算で3712億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億8000万元だった。

 上海総合指数は小高く寄り付き、その後もプラス圏で推移した。前日の大幅安の反動に加え、ニューヨーク市場が反発したことを好感したもようだ。上海市場は全体の6割近くの銘柄が上昇した。深セン市場の上昇銘柄は全体の5割程度にとどまった。国慶節連休を前に商いは閑散としており、売買代金は今年2月上旬以来の4000億元割れとなった。なお、国慶節連休にともない、中国本土市場は10月1~7日が休場となり、8日から通常取引となる予定。「滬股通」も10月1~7日が中止となり、8日に再開する。

 上海A株市場では、成発航空科技(600391.SS)が9.59%高、中航動力(600893.SS)が5.82%高となったところで、急きょ売買を停止。いずれも中央政府系国有企業である中国航空工業集団公司(AVIC)の傘下企業だが、AVICが航空機エンジンとガスタービン事業の再編を計画しているという報道が流れ、これが影響したもようだ。同じくAVIC系企業の中航航空電子(600372.SS)と中航重機(600765.SS)は売買停止とならず、いずれもストップ高となった。また、自動車株が買われ、長城汽車'A'(601633.SS)がストップ高。排気量1.6リッター以下の乗用車について、購入時の優遇税制を政府が発表し、これが買い材料となった。

 B株市場は上海と深センのいずれも全体の8割の銘柄が上昇した。自動車株が政策を手がかりに買われ、長安汽車(200625.SZ)がストップ高だったほか、江鈴自動車(200550.SZ)が3.51%高。自動車部品メーカーの富奥汽車(200030.SZ)も2.09%高だった。大型連休の住宅販売や消費の活性化を見込み、招商局地産控股(200024.SZ)が4.65%高、老鳳祥(900905.SS)が1.95%高だった。(中国部・千原)

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