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【11月30日の中国本土市場】

2015.11.30 17:44

 主要指数はいずれも3営業日ぶりに反発。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.26%高の3445.40ポイント、A株指数が0.25%高の3607.39ポイント、B株指数が3.89%高の381.26ポイントだった。深セン市場はA株指数が0.89%高の2305.80ポイント、B株指数が0.99%高の1199.85ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約14%減少。概算で9841億元にとどまり、4営業日ぶりに1兆元を割り込んだ。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買いが膨らみ、買越額は一気に34億6700万元まで増加した。
 
 先週末の急落の影響を引きずり、週明けの本土市場は軟調な地合い。上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合った後、前引けにかけて下げ幅を広げ、3400ポイントを割った。そして後場初めで本日の安値を付け、3300ポイント割れも警戒された。IPO(新規公開)がついに再開し、本日から募集がスタート。需給悪化の懸念が強まった。さらに当局による証券会社への検査強化、高レバレッジ取引の規制厳格化を含む一連の引き締め策が引き続き投資家心理を重くした。もっとも、先週末と本日後場初めまでの大幅安を経てパニック売りが一巡すると、その後は地合いが改善。当局のPKO(株価維持策)をめぐる出口戦略が警戒されたが、証券各社が引き続き自己売買業務で売り越しは行わない方針をあらためて示し、これが好感された。また、市場では国際通貨基金(IMF)がまもなく人民元を特別引出権(SDR)通貨に採用することが確実視されており、投資家マインドの改善に寄与。上海総合指数は下げ幅を縮め、小幅ながらも上げに転じて引けた。
 
 売り買いが交錯するなか、両市場全体では値上がり数がやや多かった。更なる金融緩和を織り込み、銀行セクターが反発。中国銀行'A'(601988.SS)が4.05%高、交通銀行'A'(601328.SS)が2.73%高、中国光大銀行'A'(601818.SS)が2.60%高などと買い戻され、指数の上昇に寄与した。宝くじの関連銘柄が物色され、人民網(603000.SS)と冠豪ハイテク(600433.SS)がストップ高。一方で証券株の一角が続落。規則違反で当局からの調査を受ける海通証券'A'(600837.SS)は8.91%安に沈んだ。上海地場系の観光・運輸株である上海錦江国際酒店発展'A'(600754.SS)と上海錦江国際実業投資'A'(600650.SS)はそれぞれ4.18%安、3.31%安とさえない。

 B株市場は買い戻す動きが目立った。特に上海B株市場は動意付いた。純粋B株にB株改革の思惑買いが入り、上海凌雲実業(900957.SS)と上海匯麗建材(900939.SS)がストップ高。また、地場系不動産株の上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)もストップ高と急反発した。一方で石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)は8.10%安に沈み、上海B株で唯一の値下がり銘柄になった。深センB株では親会社による再編計画が進行中の招商局地産控股(200024.SZ)に押し目買いが入り、4.69%高。南山電力(200037.SZ)が5.26%高、広東電力(200539.SZ)が1.39%高と、電力株が買い戻された。(中国部・畦田)

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