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【1月26日の中国本土市場】

2017.01.26 17:42

 主要指数は上海B株を除いて小幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.30%高の3159.16ポイントと、5営業日連続で上昇。一方でB株指数は小幅ながらも5営業日ぶりに下落し、0.04%安の338.51ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.74%高の1万52.04ポイントと続伸。B株指数は1114.49ポイントと、わずかに5日続伸した。両市場の売買代金は前日比で約5%減少し、概算で2699億元にとどまった。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は4億8200万元の買い越しに転じ、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は本日も買い越しとなり、買越額は4億8400万元だった。

 旧正月連休前最後の取引となった本土市場は7割近い銘柄が上昇。上海総合指数は小幅高のもみ合いが続いた。深セン成分指数は朝方に上げると、その後は上値の重さもみられたが、高値圏で推移。9営業日ぶりに1万ポイントの大台を回復した。前日に米国市場でダウ平均が初めて2万ドルを突破するなど、良好な外部環境が買い安心感を支えた。国内要因をみても、連休明け後に年金マネーの流入が始まる見通しであるほか、中国の工業企業の利益額が昨年に3年ぶりの伸びを記録するなど、マクロ面の好材料もみられた。もっとも長期連休中の不確定要因を考慮し、上値は重く、全般的に薄商いも続いた。

 米中両国の景気見通しの改善を支えに、コモディティ価格の先高感が強まった。これを追い風に非鉄セクターが上昇。江西銅業'A'(600362.SS)と広晟有色金属【売付のみ】(600259.SS)、雲南銅業(000878.SZ)などがストップ高となり、廈門タングステン(600549.SS)が9.08%高、銅陵有色(000630.SZ)が6.11%高、雲南錫業(000960.SZ)が4.03%高など、軒並み買われた。鉄鋼セクターに業績改善期待が広がり、南京鋼鉄(600282.SS)が6.95%高、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が1.60%高、鞍鋼'A'(000898.SZ)が1.51%高。石炭大手も同様で、大同煤業(601001.SS)が1.48%高、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が1.11%高だった。また、旧正月連休中の需要増加を織り込み、酒造セクターの一角が堅調。特にビール大手の青島ビール'A'(600600.SS)は2位株主のアサヒビールによる株式売却の観測が伝わり、再編観測から3.26%高と買い進まれた。

 一方で大型石油株の中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.02%安とさえない。中国政府による石油製品価格の引き上げが好材料となったが、業績の大幅悪化見通しが悪材料視された。機械セクターの京城機電'A'(600860.SS)は2年連続の赤字で「*ST」特別処理が確実となり、6.86%安。海運大手の中遠海運控股'A'(601919.SS)も赤字転落の見通しとなり、0.91%安と低迷。

 なお、B株市場はA株に連れ高し、値上がり銘柄の方が多かった。一方で上海普天郵通科技(900930.SS)が業績悪化の見通しでパニック売りが膨らみ、下落率1位の9.94%安に沈み、上海B株指数の足を引っ張った。(中国部・畦田)

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