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【8月31日の香港市場】

2017.08.31 18:18

 主要指数はハンセン指数が前日比0.44%安の2万7970.30ポイント、H株指数が0.69%安の1万1295.44ポイントと、小幅に反落した。一方でレッドチップ指数はわずかに続伸し、0.24%高の4338.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1028億1300万HKドルと前日比で約3%減少したものの、引き続き1000億HKドルを超える大商いだった。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、上海経由の買越額が9億3600万元、深セン経由が3億43000万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 前日の米国株市場は米国の4-6月期GDPなどが好感され、ダウ平均が4日続伸。もっとも、大型ハリケーン「ハービー」による被害や北朝鮮情勢などが警戒され、上げ幅は限られた。外部環境の先行き不透明感が残るなか、本日の香港株市場は利益確定の動きが目立ち、ハンセン、H株の両指数は概ねマイナス圏での小動きとなった。上場企業による中間決算の発表が本日で締め切られ、材料出尽くしによる利益確定売りがみられた。それでも本日発表のCFLP中国製造業PMIが上振れしたほか、足元の人民元高なども支援材料になり、下げ幅は限定的。ハンセン指数は一日で2万8000ポイントを割り込んだが、月間の上昇率は2.36%に達した。また、レッドチップ指数は底堅く推移。

 本土系銀行株が利益確定売りに見舞われ、指数の足を引っ張った。概ね業績回復を裏付ける中間決算だったが、当面の材料出尽くし感が広がり、中国工商銀行(01398.HK)が2.65%安、中国建設銀行(00939.HK)が2.27%安、交通銀行(03328.HK)が1.15%安と軟調。ハンセン指数構成銘柄の下落率上位に並んだ。国際原油相場の続落が重しになり、中国海洋石油(00883.HK)が0.84%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.39%安と、大型石油株が軟調。空運セクターが調整し、中国国際航空(00753.HK)は中間期の小幅減益が嫌気されて3.73%安に沈んだ。中国東方航空(00670.HK)が1.14%安、中国南方航空(01055.HK)が0.97%安と、三大航空株がそろって低迷。このほか、建機大手の中聯重科(01157.HK)が急落し、7.75%安。黒字転換の中間決算もすでに織り込み済みで、材料出尽くしの売りが膨らんだ。

 一方で港湾大手の招商局港口(00144.HK)が6.22%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中間期の大幅増益と特別配当が好感された。港湾市況の回復が織り込まれ、中遠海運港口(01199.HK)が7.30%高、青島港国際(06198.HK)が0.66%高と、港湾セクター全体が堅調。鉄道建設大手の中国中鉄(00390.HK)と中国鉄建(01186.HK)も中間期の増収増益を手がかりに、それぞれ3.98%高、1.58高だった。また、天然ガスの供給を手がける崑崙能源(00135.HK)が5.71%高。パイプライン輸送価格の確定を受け、アナリストによる目標株価引き上げが好感された。(中国部・畦田)
 
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