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【9月29日の香港市場】

2017.09.29 17:47

 主要指数は反落した。ハンセン指数は前日比0.48%高の2万7554.30ポイント、H株指数は0.32%高の1万910.04ポイント、レッドチップ指数は0.96%高の4298.97ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約18%減少し、概算で733億7500万HKドル。なお、国慶節連休の関係で「港股通」(本土からの香港株投資)が休み。再開は10月9日を予定する。

 前日の米国株市場はダウ平均が続伸し、S&P500種株価指数が過去最高値を更新。米国のGDP確定値が上振れし、トランプ政権の税制改革案が引き続き好感された。こうした外部環境の改善を受け、週末の香港株市場は買い戻す動きが先行。主要指数は朝方の調整圧力をこなすと、その後は概ね堅調に推移。北朝鮮情勢や人民元安への警戒感から上値は重かったが、主要指数はいずれもプラス引けした。四半期末を迎えてお化粧買いがでたほか、連休商戦への期待感も支援材料になった。

 今年冬季の天然ガス価格の上昇を織り込み、ガスセクターが好調。川中の崑崙能源(00135.HK)は親会社からLNG受入基地を買収すると発表し、5.09%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位だった。川上の中国海洋石油(00883.HK)が2.12%高、中国石油化工(00386.HK)が1.56%高、中国石油天然気(00857.HK)が0.81%高。川下の都市ガス会社も、中国燃気(00384.HK)が2.85%高、華潤燃気(01193.HK)が0.92%高だった。

 連休を前に消費関連株の一角が堅調。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)が4.54%高、菓子会社の中国旺旺(00151.HK)が3.00%高で、ハンセン指数構成銘柄の上位に入った。また、雅士利国際(01230.HK)が7.09%高、万洲国際(00288.HK)が3.75%高、華潤ビール(00291.HK)が1.43%高。5G(第5世代移動通信)関連の投資が加速するとの見通しから、京信通信(02342.HK)が7.19%高、亨キン科技(01085.HK)が4.14%高、中興通訊(00763.HK)が3.65%高。

 一方で建材セクターが概ね低迷し、亜洲セメント(00743.HK)が0.71%安、安徽海螺水泥(00914.HK)が0.37%安。また、空運関連の北京首都国際機場(00694.HK)は空港拡張にともなう補償金支払いが伝えられ、3.16%安で取引を終了。電気自動車大手のBYD(01211.HK)は足下の急ピッチの上昇を受けて利益確定売りが目立ち、3.52%安と調整した。(中国部・畦田)
 
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