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【1月31日の中国本土市場】

2019.01.31 17:07

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が4日ぶりに反発し、前日比0.34%高の2584.57ポイント。B株指数は3日続落し、0.43%安の272.11ポイント。深セン市場は深セン成分指数が4日ぶりに反発し、0.11%高の7479.21ポイント。B株指数は3日続落し、0.001%安の856.88ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約2割増加し、概算で2858億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しが拡大。それぞれの買越額は55億1600万元、34億8400万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 CFLP発表の1月の製造業PMIは2カ月連続で景況判断の節目となる50を下回ったが、12月実績と市場予想をやや上回った。これを受け、上海総合指数は小高く寄り付いた。ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」の創設と上場届出制の試験導入について、パブリックコメント(意見公募)の実施が発表されたことも追い風となった。金融株主導で上昇し、前場では節目の2600ポイントを超える場面もあった。しかし上値は重く、後場では下げに転じる場面もあった。上海と深セン市場はいずれも全体の7割あまりの銘柄が下落。昨日と同じく、中小型株が軟調だった。上海市場の大型株で構成される上証50指数が1.78%高だった一方、中小企業板指数は0.98%安、創業板指数は0.22%安だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が堅調。四大国有銀行株は中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.06%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.98%高、中国銀行'A'(601988.SS)が1.37%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.08%高。また、「科創板」への期待から証券株も堅調。中信建投証券'A'(601066.SS)が3.36%高、国泰君安証券'A'(601211.SS)が2.94%高、中国銀河証券'A'(601881.SS)が2.86%高、方正証券(601901.SS)が2.68%高だった。

 そのほかでは、業績見通しで明暗が分かれた。減益見通しを嫌気し、益佰製薬(600594.SS)がストップ安。増益予想だったものの持続性が疑問視され、広州白雲山医薬'A'(600332.SS)が7.91%安。一方、大幅増益の見通しを好感し、新華人寿保険'A'(601336.SS)が4.00%高。これに連れ高し、保険株が一転して反発。中国人寿保険'A'(601628.SS)が3.17%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が3.42%高、平安保険'A'(601318.SS)が2.82%高。また、好配当株が物色され、依頓電子(603328.SS)が7.25%高だった。

 上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。深センB株市場は6割近くの銘柄が下落した。(中国部・李)
 
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