香港株市況

【5月24日の香港市場】

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は4日続伸し、前日比0.09%高の2万5428.50ポイント。H株指数は3日ぶりに小反落し、0.04%安の1万390.87ポイントだった。レッドチップ指数は反発し、0.42%高の4028.12ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約17%減少し、概算で700億7200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が9億3900万元、深セン経由が4億9100万元だった。

 米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが、中国の自国通貨建て・外貨建ての長期発行体格付けを「Aa3」から一段階引き下げ、「A1」とした。それによると、現在進行中の中国の改革は経済と金融システムの転換を図るものだが、短期的には政府の債務が増加し、今後数年にわたって中国の健全性を阻害するという。その一方で格付け見通しは「ネガティブ」から「安定的」に引き上げられたものの、発行体格付けが引き下げられたインパクトが強く、本日の香港市場では中国本土系銘柄の大型株が売られた。

 本土系の大型株で構成されるH株指数はマイナス圏で推移。今回の格下げで、本土系企業による海外での資金調達の難易度が上がると見込まれることが逆風となった。ハンセン指数は本土系の大型株が重荷となり、寄り付きから後場の終盤まで概ねマイナス圏で推移したが、香港系の銘柄などに支えられ、小幅高で引けた。レッドチップ指数は寄り付きから前日終値を挟んで一進一退だったが、通信株や不動産株に買いが入り、後場は一本調子で上げ幅を広げ、本日の高値付近で引けた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、国泰航空(00293)が上昇率1位の6.09%高。悪材料を織り込んで売られ過ぎの状態にあると指摘するアナリストが、投資判断と目標株価を引き上げ、これが材料視された。また、中国聯合網絡通信(香港)(00762)が4.27%高となり、2日連続で上昇率2位。朝方から小高かったが、後場で一段高となった。神華能源(01088)は上昇率4位の1.57%高。同社のフリーキャッシュフローに注目するアナリストが買い推奨したことを好感した。このほか、本土系の不動産株や香港系銘柄の上昇が目立った。

 一方、香港鉄路(00066)が下落率1位の1.36%安。先週の中ごろは東南アジアでの高速鉄道プロジェクトを材料に買われたが、このところは利益確定売りが続いている。テンセント(00700)は0.58%安。本社の新しいビルで火災が発生したという情報がSNSを通じて流れ、リスク回避の売りが出たもようだ。このほか、中国の格下げを嫌気し、本土系の銀行株、石油株などが売られた。昨日は堅調だったマカオのカジノ株は反落し、サンズチャイナ(01928)が0.43%安、銀河娯楽(00027)が0.35%安だった。(中国部・千原)

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