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【中国株レポート】神州数碼(デジタルチャイナ)

08.10.01

Digital China Holdings Ltd.
(市場コード:00861.HK 内藤コード:N0870 レッドチップ株)

IT・ソフトウエアのリーディング・カンパニー

バミューダ登記の投資持ち株会社。傘下企業を通じて、IT(情報技術)製品や記憶媒体などの販売を行うほか、システムインテグレーション(SI)やアプリケーションソフトウエア開発などのサービスも提供。

多様な顧客層と多様なサービスで黒字転換

同社の事業は、IT製品販売、システム、ITサービスの3つに分けられている。IT製品販売はパソコン、PCサーバ、PC周辺機器など。システム事業は、ネットワーク製品、ストレージなどのシステムインテグレーション。ITサービス事業は業務アプリケーション、ハードウエアの保守、IT研修などである。2008年度のIT製品販売事業の売上高シェアは59%、システム事業は28%、サービス事業は13%となった。クライアント層は、個人、ソーホー(SOHO,smallofficeandhomeoffice)、中小企業(SMB,smallandmediumbusiness)、企業、主要産業顧客(customerinmajorindustries)の5種類がある。IT製品販売事業では、SMB、SOHO、個人のクライアントの開拓により、販売額が急増し、2008年度に前年度比41.8%の208.89億HKドルに達した。企業を主要クライアントとするシステム事業は積極的な拡大戦略が功を奏し、売上高は前年度より32.4%増の97.32億HKドルになった。主要産業顧客を主とするITサービス事業については、2008年度の売上高は前年度比38.5%増の46.23億HKドルと、4700万HKドルの黒字に転換した。

2008年4-6月期決算は大幅な増収増益

同社は、中国本土の景気減速傾向のなかでも高い収益の成長を保っている。同社の2009年度第1四半期(2008年4-6月期)の売上高は前年同期比27.4%増の100.11億HKドル、純利益は同74.7%増の1.14億HKドル、1株利益は0.1183HKドルと大幅な増収増益となった。IT製品販売事業の売上高の伸び率が低下したものの、高付加価値のシステムとITサービス事業の好調が寄与した。

トップクラスのクライアントに直接サービスを提供

IT製品販売事業では、製品の売れ行きが鈍化しているほか、売掛金および在庫回転日数の増加などが見受けられ、2008年4-6月期の売上高は前年同期比14.6%増にとどまった。一方、同社は、事業機会を一層拡大するため、一部の地域においてトップクラスのクライアント、例えば深セン市の証券会社などに狙いを定め、これらの会社に対し、直接にシステムインテグレーションのサービスを提供する。この戦略が奏功し、4-6月期のシステム事業の売上高は前年同期比45.5%増となった。この分野のクライアントは新興顧客群で、小規模なシステム・インテグレーターはサービスを提供する能力がない一方、大規模な多国籍企業はサービスを提供したがらない。

ITサービス事業の収益が好転

4-6月期のITサービス事業は2700万HKドルの黒字となり、昨年同期の1000万HKドルの赤字から大幅に好転した。売上高は前年同期比51.6%増の12.72億HKドルである。金融・通信分野の高成長が牽引した。同社のITサービス事業は、強固な顧客基盤を持っており、経常業務と新規契約の増加が売上を支えている。4-6月期の新規契約は前年同期比60.3%増の15.25億HKドルである。

システムとITサービス事業が一層の成長を牽引

同社は、ソリューション・サプライヤーへの転換を図っており、ITサービス分野における標準化製品は2009~2011年度の収益の高成長を支えると予想する。また、銀行業では、フィービジネスや融資ソリューションが盛んになっているため、ITサービス事業にとって今後、ビジネスチャンスがさらに広がっていく。通信業では、業界再編や3Gライセンスの付与は、コアシステムや付加価値ソリューションに対する需要を刺激する要因となる。

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