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【中国株レポート】中興通訊(ZTEコーポレーション、00763)

09.03.25

大手通信設備メーカー

 中国の大手通信設備メーカーとして、携帯通信機器・携帯通信端末を中心に固定通信機器、光通信機器などを手がける。中国が自主開発した3G(第三世代移動通信システム)TD-SCDMAのトップメーカーで、中国政府の支援を受け、携帯電話サービス会社の中国移動通信集団公司(チャイナモバイル)がTD-SCDMA投資を本格化しているなか、最も恩恵を享受できる通信設備の総合メーカーとして注目度が高い。

08年の業績は2ケタ増収増益

 08年度業績は売上高が前年比27.4%増の442.9億元、純利益が同32.6%増の16.6億元。配当金は1株当たり0.3元であるほか、10株につき3株の株式分割(無償交付)も実施予定。技術革新と市場シェア拡大の強みで、国内販売は順調に伸びたことに加え、海外の大手通信サービス会社との協力関係強化も売上増加につながっている。具体的には2G(第2世代移動通信システム)のGSM、3GのTD-SCDMAとWCDMA、光通信機器など主力製品の販売拡大が業績の伸びに大きく寄与した。

3G投資の本格化で、09年も高成長を維持へ

 09年も好業績を維持する見通し。今年に入り、携帯電話サービス首位のチャイナモバイル、第2位の中国聯合網絡通信集団有限公司(チャイナユニコム)、固定電話サービス首位の中国電信集団公司(チャイナテレコム)が3Gへのインフラ投資・建設を加速させている。

 チャイナモバイルは1月、09年にTD-SCDMAの基地局を6万局追加し、588億元の設備投資を実施することを明らかにした。同計画によると、目標としてTD-SCDMAネットワークは238都市で8万の基地局を越え、中国の都市部が70%以上カバーされることになる。そして、11年までにTD-SCDMAのネットワークをほぼ中国の全都市に広げる計画もあり、その時点で基地局数は14.5万局に達するという。チャイナモバイルの経営陣は今後3年間におけるTD-SCDMAの投資計画を従来の総額1,000億元から1,500億元に増額修正していることから、10年のTD-SCDMA投資額は総額で約760億元に達すると見込まれている。

 また、チャイナユニコムは09年に3G(WCDMA)事業へ約600億元を投資することを明らかにしているほか、チャイナテレコムも向こう3年間でCDMA通信網のバージョンアップへ約800億元を投じるという。特に、中興通訊は中国においてTD-SCDMAだけでなく、CDMA方式もトップクラスのシェアを持つことで、チャイナモバイル、チャイナテレコムによる3Gへのインフラ投資拡大に恵まれることになろう。

 ちなみに、直近に行われたチャイナテレコムのCDMA方式通信設備の入札で、同社は約30億元の受注を取ったもようだ。また、チャイナモバイルによるTD-SCDMA通信設備の2期目の入札では27%のシェアを確保した。

世界経済の悪化で3Gへの投資強化が追い風になる

 世界経済の落ち込みが厳しくなる中、世界の有力通信サービス会社は4G(第4世代移動通信システム)への投資を抑制する一方、第3世代や第3.5世代移動通信システムへの投資を増額することで、既存ネットワークの稼働率やパフォーマンスを最大限に引き上げる動きが強まっている。中興通訊は技術革新を進めているが、その技術の中心は第2世代・第3世代の技術である。4Gの技術をリードしている海外大手に一歩遅れていることになるが、厳しい世界経済の環境下で4Gの投資が控えられ、同社にとっては3Gの技術に強みを持つことが追い風になっている。

 中興通訊は09年にCDMA方式で約25%、TD-SCDMA方式で約30%のシェアを維持すると予想され、通信サービス会社による3Gのインフラ投資積極化で引き続き恩恵を大きく享受することになろう。

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