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【中国株レポート】中国人寿保険(CLIC、02628)

09.04.08

保険業界最大手

 中国で最大手の生命保険会社。08年の保険料収入で見た業界シェアは40.3%に達する。個人向けや団体向けの生命保険、傷害保険などを取り扱い、特に個人向けに強みを持つ同社は、保険料収入の9割前後を個人向け生命保険で稼ぐ。また、中国全土に幅広い営業網も備える。08年末時点で保険外交員は70万人以上に上り、提携金融機関の店舗も約9万4千箇所を数える。

08年業績は大幅な減益に

 同社の08年本決算は、純利益が前年比45.3%減の212.8億元、EPSで同45.7%減の0.75元と、大幅な減益になった。(なお、配当予定案は現金配当0.23元。権利落ち日は4月23日)

 08年の正味保険料収入と手数料収入の合計額が前年に比べ20.9%増加の1346.5億元と堅調な伸びを示したが、主に投資環境の悪化に伴って投資有価証券に損失(評価損も含む)が発生したためだ。その上、配当収入の減少や金利の低下も加わり、総投資利回り(評価損を含む)は07年の10.2%から08年に3.4%まで低下した。一般管理費は小幅増にとどまったが、大幅な減益を避けることができなかった。

09年には業績回復へ

 09年は回復に向かう見通し。08年の軟調な株式市場を受けて、同社は昨年、保守的な資産運用を行った。08年末時点で、投資資産に占める債券の比率を07年の52%から61%へ、預金を20%から24%へ増加させる一方で、株式の比率を23%から8%に減少させた。しかしながら、評価損の計上等で運用資産の利回りは前述のように08年に大きく低下した。

 だが、09年に入り投資環境は好転している。昨年後半からの金融緩和策の影響で債券市場は底堅く、株式市場も09年に入って堅調に推移している。また万一、株式市場が弱含んでも現在の株式資産の比率が8%にとどまれば、大きな損失が発生することはないだろう。08年に落ち込んだ運用利回りは改善に向かうと考えられる。

 さらに、1-2月の保険料収入が前年同期比12.6%増の672億元(中国会計基準、未監査)と、二ケタ伸びを示すなど、保険事業も順調だ。昨年、年初の雪害や5月の四川大震災など、天災が相次いだことで、個人の保険に対する関心は高まっており、今後も高い伸びが期待できる。

良好な財務内容を背景にシェア拡大へ

 また、同社はソルベンシー・マージン率が08年末時点で310%になるなど、財務内容も良好だ。他方で中小の保険会社は昨年の相場環境の悪化を受けて財務内容の悪化が懸念されており、同社の支払い余力が十分にあることや高い信用力がシェアの拡大に大きく貢献する可能性がある。

 社会保障の脆弱な中国で高い成長が期待される保険市場、その中でも同社は強いブランド力を背景に高成長を続けよう。

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